斉藤由貴、大森一樹監督は「うっとおしかった」と25年越しの告白!
映画『世界のどこにでもある、場所』の特別試写会が17日、東京・シネマート新宿で行われ、大森一樹監督と音楽を手掛けたムーンライダーズのかしぶち哲郎が出席。スペシャルゲストとして女優の斉藤由貴が登場し、80年代に出演した大森監督作品の思い出を語った。
1980年代に斉藤が出演した大森監督の作品は、映画『恋する女たち』『トットチャンネル』『「さよなら」の女たち』。当時アイドルとして人気を博していた斉藤は、大森監督との出会いをきっかけに女優として大きく飛躍した。そんな斉藤の印象にとりわけ強く残っていたのは『恋する女たち』の金沢長期ロケで、「早朝のシーンでみんな朝早くからスタンバイしていると、大森監督が『いやー、脚本に早朝って書いたばっかりに、こんな早起きせなあかんのか』ってぼやいていて(笑)。自分が書いたのに! でも映画監督って、たった2文字でたくさんの人を動かす力があるんだなって」と懐かしそうに思い出していた。
さらに大森監督は、撮影中カメラの真横に顔を出し、演技をしている斉藤と同じ表情をしていたらしい。これにはさすがの斉藤もイライラしてしまったといい、「わたしと同じタイミングで、監督も表情を変えるもんだからうっとおしいんですよ! 監督だから『どけ』とも言えないし」と今さらの告白。これにはさすがの名監督もタジタジだったが、斉藤が「今回、呼んでいただけずに残念」と思わず漏らすと、大森監督も「次は映画の現場でお会いしたい」とラブコールを送った。20数年の時を経て、斉藤と大森監督が再びタッグを組む日も近いかもしれない。
映画『世界のどこにでもある、場所』は神経科のデイケアが行われている地方の遊園地と動物園を舞台に、さまざまな過去を持つ患者たちが風変わりな言動を繰り広げるさまを描いた群像エンターテインメント。人気劇団「スーパーエキセントリックシアター」の実力派俳優がキャストに名を連ね、息の合ったアンサンブルを披露している。
映画『世界のどこにでもある、場所』は2月26日より全国公開