江口洋介主演「パンドラIII」放送決定!車いすの脳科学者を熱演
人気ドラマシリーズ「パンドラ」の第3弾となる「パンドラIII 革命前夜」の放送が決定し、江口洋介が主演を務めることが明らかになった。今回のシリーズでは自殺防止の治療法という「パンドラの箱」を開けた人々の運命が描かれ、江口は画期的な治療法を生み出した脳科学者・鈴木を演じる。
テレビドラマ「白い巨塔」や「14才の母 ~愛するために 生まれてきた~」などを手掛け、社会に一石を投じてきた人気脚本家・井上由美子が描くWOWOW連続ドラマW「パンドラ」シリーズ。1作目はガンの特効薬、2作目は飢餓を救う食物、そして最新作では自殺防止の治療法を題材に、運命に揺り動かされる人々のドラマをつぶさに映し出す。みたび井上と河毛俊作監督がタッグを組み、人気シリーズから新たな社会派連続ドラマをWOWOW開局20周年記念番組として世に送り出す。
主演を飾るのは、多数のテレビドラマや映画で存在感を発揮している江口洋介。毎年3万人以上が自殺し、先進国ではダントツの自殺率の高さとなってしまった日本を憂い、防止するための治療法を発明した研究者・鈴木にふんする。オファーを受けた瞬間から脚本の上がりを楽しみに待っていたという江口は、井上の脚本について「『男性が書いたのかな?』と思うくらい、男の欲望や裏切りがロマンみたいなものも含め、ちゃんと描かれているんですよ。ですから、演じる側としても燃えますね」と印象を語り、役に挑む決意を新たに。また今回、車いすに乗るキャラクターを初めて演じる江口は「動きが制限されるぶん、難しい!」と苦労を明かしたが、人気シリーズであるがゆえ「IとIIを観た視聴者からすごく期待されるでしょうし、僕も必ずいいものを見せたい」と闘志を燃やしている。
一方、江口なら堅物な研究者という役柄の中に誠実さや情の深さが自然と出せて、視聴者が感情移入してくれるに違いないと確信しているという本ドラマの青木泰憲プロデューサーは、生まれ変わったパンドラを見せたいとの思いから、サブタイトルに「革命」という言葉を使ったと秘話を明かす。全8話、8日間に起こる物語が、8人のキャラクターによって思いがけない騒動へとつながっていく本作。1日1話形式はシリーズ第3弾にして初の試みだ。
そして、江口以外の7人のキャラクターには個性的な顔ぶれがそろった。情報を隠ぺいしようとする政府の方針に思い悩み、自殺を思慮する内閣官房長官・湯田を内野聖陽が演じ、鈴木が生み出した未認可の治療法により救われ、人が変わったかのような湯田が日本再軍備に向けクーデターを計画し始める……。そんな湯田と共にクーデターを企て日本を混乱させる海上自衛隊員に小澤征悦。そのほか上川隆也、山本耕史、板谷由夏、福田麻由子、泉谷しげるらが出演し、作品を盛り上げる。画期的な自殺防止治療法で救われた人は救世主なのか、独裁者なのか。絶望と希望のはざまをスリリングかつシリアスに描く「パンドラIII 革命前夜」は、この秋ひときわ注目を集めるドラマとなりそうだ。(編集部・小松芙未)
連続ドラマW「パンドラIII 革命前夜」は10月2日よりWOWOWにて毎週日曜22:00から放送(第1話無料放送、全8話)