『007』最新作、インドでの撮影は中止?鉄道の撮影許可下りず……南アフリカでの撮影も検討中
映画『007』シリーズ最新作のインドでの撮影が中止になるかもしれないとThe Times of India紙が報じている。これは鉄道の撮影許可が下りないためで、一旦は撮影延期を決めたものの、製作陣はこのままの状態が続くのならば、予定されていたシーンを南アフリカ共和国で撮影することも検討しているという。
『007』シリーズ最新作は、『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』に続き、ダニエル・クレイグが主演を務めることに加え、『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス監督がメガホンを取ることでも話題になっている作品。The Times of India紙によると、そんな本作で最も重要なシーンの一つがインドの鉄道を使用して撮影されるとのことだったが、ここへ来て、今年10月~11月に予定されていた撮影が来年1月以降にずれ込んでしまった。
インドの鉄道会社より使用許可が下りないことがその理由であり、製作陣は3か月前から、1日8時間程度の撮影を約1週間したいという申請を出しているものの、いまだに返答がないと報じられている。このままの状態が続くことを危惧(きぐ)し、製作陣はすでに南アフリカ共和国での撮影も検討しているという。
ハリウッドの大作映画の撮影がインド国内で行われるとあっては現地の製作会社も乗り気であり、「この作品は、インドで撮影が行われた中でも最も規模の大きいハリウッド映画になるだろうね」とコメントしていた本作。鉄道会社をスペシャルサンクスとしてエンドロールに載せることも考えていた矢先の出来事であり、製作陣にとっても想定外であることがうかがえる。度重なる製作中止を乗り越え、ようやく撮影にこぎ着けた本作に、また一つ大きなハードルが立ちはだかったようだ。(編集部・福田麗)