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水野美紀「セックスが心の闇を満たすための代償行為として描かれている」と園子温監督『恋の罪』見どころ熱弁!

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水野美紀、立ち見も出る劇場で感激
水野美紀、立ち見も出る劇場で感激

 12日、映画『恋の罪』の初日舞台あいさつがテアトル新宿にて行われ、水野美紀冨樫真神楽坂恵津田寛治、小林竜樹v、園子温監督が出席。立ち見の観客も多数いる劇場で感激した登壇者たちは、大人向けの映画である本作にふさわしく、率直な艶っぽいトークを繰り広げた。

映画『恋の罪』場面写真

 本作は、世界的にも評価の高い鬼才・園子温監督が、1990年代に渋谷区円山町ラブホテル街で実際に起きたエリート女性殺人事件からインスパイアされて、監督・脚本を手掛け作り上げたサスペンスドラマ。ラブホテル街で起きた謎の猟奇殺人事件を追う刑事・和子(水野)が、大学のエリート助教授・美津子(冨樫)と人気小説家を夫に持つ清楚(せいそ)な主婦・いずみ(神楽坂)の驚くべき秘密に触れ、引き込まれていくさまを描く。3人の女優たちが表と裏の顔を持つ女にふんし、身も心もむきだしの演技バトルを繰り広げている。

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 この日、華やかなワンピース姿で登壇した水野は「念願の園監督の作品に出演できて、わたしの新しい一面を引き出していただきました」と充実の表情。劇中では、仕事と幸せな家庭がありながら愛人との関係を絶てない女刑事・吉田和子にふんしているが「吉田は一般の女性の代表のような存在。女性の方なら、共感できる部分があるはず。セックスというものが、愛を確認する行為というだけでなく、心の闇を満たすための代償行為として描かれている。その感覚は、たぶん女性の方だと肌でわかると思うけど、男性にとっては怖く感じるかもしれないですね。観ていただいた女性の方から意見を聞きたいです」と女性の共感のツボをおさえている作品であることをアピールした。

 一方、大学助教授で娼婦の美津子を演じた冨樫は「おかげさまで、二度と現れないような女性を演じさせていただいた。劇中で、『セックス』という言葉を大声で言うことがあったけど、自分でこんな言葉を言ったことにびっくりしました。普段こんな言葉を言う機会なんてないので……いい体験になったなあ」などと天然発言を連発して会場を笑いに包んでいた。また、劇中で変貌を遂げていくセレブ妻を演じた神楽坂は「何回観ても、そのときどきで受け止め方が違う作品。観た後、女性同士で話し合っていただければ」と作品をアピールした。

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 そして最後に園監督は、立ち見の観客がひしめいている劇場を見まわし「こういう映画も(観客が)入るということを、映画界に教えてあげることができたと思う。感謝しています!」と感無量の面持ちで客席に語りかけていた。

 『恋の罪』は園子温監督が、過去の監督作『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』同様、実話をベースに作り上げた衝撃作。お笑いコンビ・アンジャッシュの児嶋一哉も出演している。第64回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品。(古河優)

映画『恋の罪』は全国公開中

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