野村芳太郎の代表作8本がブルーレイ化!松本清張とのコンビ作も
今年4月8日に没後10年目の命日を迎えた名匠・野村芳太郎の代表作8本がブルーレイ化され、5月から7月にかけて発売される。
野村監督は、1919年4月23日、東京・浅草生まれ。大学卒業後に松竹蒲田撮影所に入社し、黒澤明監督の『白痴』(1951)や川島雄三監督作の『天使も夢を見る』(1951)などに助監督として参加。『鳩』(1952)で監督デビューを果たし、後に松本清張のサスペンス小説を丹波哲郎&加藤剛主演で映画化した『砂の器』(1974)、横溝正史のミステリー小説を萩原健一主演で映画化した『八つ墓村』(1977)など、日本の風土や四季折々の美しさをスクリーンに刻んだ名作の数々を生みだした。
今回、『砂の器』と同じく、清張とのコンビ作『張込み』(1958)『ゼロの焦点』(1961)『疑惑』(1982)の3本がブルーレイ化。中でも大木実&高峰秀子主演の『張込み』はキネマ旬報ベストテン8位に入るなど高い評価を受け、映画監督としての転機に。清張映画の第一人者として脚光を浴びることとなった。
そのほか、最も美しかったころの松坂慶子が、殺された薄幸のヒロインを演じた大岡昇平原作の法廷サスペンス『事件』(1978)、昭和のヒット曲をモチーフにした『昭和枯れすすき』(1975)、エラリイ・クイーンの小説「災厄の町」に基づくミステリー『配達されない三通の手紙』(1979)、遠藤周作原作の心理ミステリー『真夜中の招待状』(1981)、上村一夫の漫画に基づく青春映画『しなの川』(1973)も発売される。(編集部・石井百合子)
【あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション】『事件』『疑惑』は5月8日、『配達されない三通の手紙』『昭和枯れすすき』『真夜中の招待状』は6月3日、『張込み』『ゼロの焦点』『しなの川』(各3,300円+税)は7月3日、松竹より発売