都内のあるアパートで、一人の男が殺された。被害者は印刷会社に勤める男性で、発見されたときには頭部の頭蓋が切断され、脳は取り出されていた。現場に駆けつけた巡査部長の早瀬マナブは、その脳みそが調理中のビーフシチューの鍋の中にあることを発見する。驚くべき猟奇殺人に大騒ぎとなる現場。そこへ、飛鷹警部と検死医の赤城がやってきて死体の検証を始める。状況から、犯人は恐ろしいほどの怪力の持ち主であり、殺される前に性交した形跡が見られた。
そんな中、現場には再び脳みそが料理された第2の事件発生が知らされる。被害者は会社員の男性で、最初の被害者と同じアパートの駐車場に置かれた自動車の上で発見された。死体には、アパートの窓から投げ出されたときについたと考えられる、無数のガラスによる切創があった。早瀬が帰宅すると、そこには彼が以前担当した事件に関わっていた女性で、早瀬を慕う朝子が帰りを待っていた。
7人目の被害者は男性教員。死因から犯人はかなりの腕力を持つと者と推測された。現場を訪れた早瀬と飛鷹は、ただならぬ
気配を感じ超常現象を目の当たりにする。その霊の導きにより、二人は現場に残されていた犯人の似顔絵を発見。容疑者として、失踪中の女子大生、柏木千鶴の名前が浮上する。
一方、失踪したはずの千鶴は、バーで3人の男性会社員に誘われて部屋を訪れる。料理を作りながら、彼女は男達に襲いかかるが、一人を取り逃がしてしまう。通
報を受け現場に到着した早瀬と飛鷹は、異常な状態で倒れている千鶴とたった一人生き残った木村敦を発見する。木村は事件以前はおとなしい性格の男だったが、事件後は突如として性格が一変。早瀬に対して挑発的な態度を取り、付きまとうようになる。
事件を追う早瀬と飛鷹は、意見が対立しながらも捜査を続行。そんな彼らをあざ笑うかのように、木村は早瀬に重症を負わせ逃亡をはかる。その時に見せた木村の超人的な動きから、早瀬は事件の背後には人間ではない“ナニカ”が存在していることに気づき始める。負傷した早瀬は、自らが囮となって“ナニカ”を待つが、やってきたのは彼が憧れを抱いている女医の笹本美奈だった。果
たして、美奈は邪悪な“ナニカ”なのか?
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停職中の刑事・皆月悟郎は、興信所所長の綿引亜希美から失踪事件の捜索を依頼される。依頼者は稲富という男で、婚約者の矢野祥子が満月の夜に忽然と姿を消したという。捜査を続けるうちに、皆月は祥子と同じ日に女子大生の香織も行方不明になっていることを知る。一方、世間を騒がせている猟奇殺人事件の犯人が柏木千鶴だと知った皆月は、彼女が捜索中の失踪者のうちのひとりであることに驚く。柏木宅へ向かった皆月は、早瀬と飛鷹、そして犯罪マニアの幕田ユウジに出くわす。やがて、皆月自身にも何かが起こり、路上で意識を失ってしまう……。
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トロイと村人の救出作戦を開始するゲイツたち
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ANOTHER HEAVEN Film Partners.
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文:
今 祥枝
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