ミステリアスな魅力が光る『HiGH&LOW THE WORST X』のおしゃれ番長、塩野瑛久
イケメン発掘調査隊
『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』塩野瑛久(しおの・あきひさ)【第166回:イケメン調査隊】
今後さらなる活躍が期待される新世代俳優の素顔に迫る本企画。今回は、「HiGH&LOW」シリーズと不良漫画の金字塔「クローズ」「WORST」をクロスオーバーさせた『HiGH&LOW THE WORST』の続編、『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』で鳳仙学園の四天王のひとり、小田島有剣を演じた塩野瑛久さんを徹底解剖します!
塩野瑛久 プロフィール
生年月日:1995年1月3日
出身地:東京
身長:175cm
血液型:A型
趣味・特技:カメラ、漫画アニメ、ガジェット系、スイーツ、ファッション、クレープづくり、殺陣、テニス、野球
芸歴:2013年、「獣電戦隊キョウリュウジャー」に立風館ソウジ(キョウリュウグリーン)役でレギュラー出演。その後、舞台「里見八犬伝」、映画『PRINCE OF LEGEND』などに出演。ドラマ「Re:フォロワー」では主演を務めた。三谷幸喜作の「VAMP SHOW ヴァンプショウ」で、2年半ぶりの舞台に挑戦中。
【PRIVATE 素顔に迫る一問一答】
Q:好きな映画と、その理由を教えてください。
『ウォーターボーイズ』。青春群像劇が、ホンットに(好きで)。今やろうと思ってもなかなかできないことですし、男子のシンクロで周りに感動を与える、あのパワーに僕はやられました。
Q:憧れの俳優を教えてください。
たくさんいすぎて、それぞれに尊敬する部分があるので、(特定の名前を挙げるのは)難しいです。
Q:芸能界に入ったきっかけは?
人の薦めです。
Q:俳優の醍醐味、やりがいはなんだと思われますか?
私生活で普段、抑え込んでいる感情や、経験を生かせる環境にいるところです。
Q:好きな音楽のジャンルは?
アニソンです。
Q:好きな匂いを教えてください。
樹の香りですね。
Q:自分の身体で好きなパーツは?
手。
Q:自分を動物に例えるなら?
うーん、キツネ? 犬とも猫とも違う感じがして。キツネの性格ってよく知らないんですけど、“キツネっぽいな”と言われたことがあるので、キツネです。
Q:言われたいのは 可愛いorかっこいい?
かっこいい、じゃないですかね。
Q:デビュー当時の自分にアドバイスするなら?
なんだろう……持ってる武器は生かそう。
Q:苦手なもの、克服したいものは?
最近けっこう、克服できてるんです。苦手な食べ物とか。年齢を重ねたせいか。克服したいものは、腰が重いので、もうちょっとアクティブになれたらなと思います。
Q:苦手だったけど克服できた食べ物はなんですか?
枝豆、アボカド。嫌いだったきのこ類、ダメだったトマトも、大丈夫になりました。
Q:劇中のヘアも素敵ですが、もしプライベートで好きな髪型にしていいと言われたら、どんなスタイルにしますか? 色は?
今だったらパーマをかけたいですね。クリクリにしたいです。色は黒で。
Q:「仲間」という言葉から連想されるのは?
「ONE PIECE」。
Q:ファッションのこだわりを教えてください。
動きやすさとシンプルさ。かつ、形が凝っている。
Q:朝はパン派? それともご飯派ですか?
朝は食べない派です。
Q:一日二食ですか?
自分のお腹の調子に従います。全然お腹が空いてなければ食べないし、お腹空いたなと思ったら食べちゃうときもある。
Q:生まれ変わるなら?
もう一度、僕でもいいですかね。
Q:10年後の自分に一言お願いします。
なんだろう、難しいな……。生きててくれたら、それでいいです。
インタビュー
Q:前作の公開時に小田島の人気ぶりが話題になっていましたが、反響などは届いていましたか?
そうですね。そもそも小田島有剣という名前は、前作でそんなに呼ばれていないんですよ。字面だけで。それをみなさんが覚えてくれる、呼んでくれるっていうのが、僕のなかではけっこう衝撃で。すごくビックリしました。それはやっぱり轟(前田公輝)とのバトルがあったことが大きいと思うから、轟さんのおかげですね(笑)。
Q:続編の話を聞いたときのお気持ちは?
『HiGH&LOW THE WORST』の続編、いつやるかいつやるかと話題にはなっていたので。“やっとか”という気持ちとともに、ずっと離れていた小田島有剣役をまたできる喜びと、鳳仙学園の制服にまた袖を通せるんだという、そこの喜びがやっぱり何よりも大きくて。すごくうれしかったですね。
Q:小田島を演じる上で、意識したこと、大切にした部分を教えていただけますか?
前回、ファンの方が出演時間を計ってくれたんですけど、結果、7分だったんですよ。新作では台本を読んだ限り、その7分間以上は出ていそうだなと思ったので、そのなかで小田島有剣をどう演じていくか、でした。今回は鳳仙学園の課題として、佐智雄の不在がひとつありますが、佐智雄が不在中に、鳳仙はどういう行動に出るのか。不在の佐智雄に代わって、誰が引っ張っていくか。そして絶対に忘れちゃいけなかったこととして、前作で(佐智雄役の)志尊(淳)くんがつくってくれた鳳仙学園の団結力がありました。だから仲間がやられたことに対して、鳳仙は動く。その団結力を今回も絶やしてはいけないなと、かなり意識しましたね。細かいことでは、ポケットに手を突っ込まないで相手陣地に攻め込むということは、前回みんなで共有していたことだったので、佐智雄が不在の今回もそれは全うしました。
Q:塩野さんからご覧になった小田島の魅力とは?
鳳仙って、規律や伝統とかを尊重する学園なので、そこに重きを置いてはいるんですけど、そのなかでどこか自由人を感じさせるような振る舞い。でもそれを、天然でやってるわけじゃなくて、全て計算でやっているっていうところが、僕のなかで小田島の人物像を創り上げたときに、なんとなく意識したところです。参謀で頭が切れることに関しては、もともとの筋書きにあったので。でもそれをそのままやるんではなくて、地頭は切れ者だけど、それを敢えて感じさせないっていうのは、小田島の魅力なのかな、とは思っています。それが僕の好きな小田島ですね。
Q:今回はレスリングの技を取り入れていたようですが、前作よりもここが進化した、と思われるアクションを教えてください。
寝技をやっていますね。前回よりも立ち回りが少し多くなっているので、そのなかに小田島らしい闘い方がすごく盛り込まれているなと思います。前回、鉄パイプを持って相手を落とすシーンがあったせいか、“鉄パイプで闘う”ような印象が強いみたいですけど、鉄パイプで絶対に人は傷つけないです。それが鳳仙の流儀なので。相手が使っていた鉄パイプを奪って脅しはするけど、それで相手を殴ったりはしない。今回もそこは一貫しています。ただ、相手が使ってくる武器に対しては、それで返す。目には目を(歯には歯を)っていうやり方は、小田島のなかにあるので、今回もそれは観られると思います。
Q:すばらしい肉体美も披露されていますが、今回の映画のためにかなり鍛えられたのですか? それとも普段から身体づくりを?
一応、普段から気をつけていますね。前回もそうでしたけど、僕のなかでは小田島は線が細いイメージなので、今回も譲れないポイントでした。でも監督に「脱ぐよ」と言われたから(苦笑)、線の細さを保ちつつ筋肉をつけて。その点はちょっと苦労しました。
Q:具体的には、どんなトレーニングを?
キックボクシングをしたり、単純に重量を加えてパンプアップをしたり。ただ筋肉を大きくし過ぎないように、マシンの重さを調節しながら。
Q:中本悠太(NCT 127・YUTA)さん、三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)さんとの初共演はいかがでしたか? 印象に残っているエピソードがあれば、教えてください。
悠太くんとは、とても仲良くなりました。初めて(『HiGH&LOW』の世界に)飛び込んできて、撮影期間も短いなか、たぶん不安もあっただろうと思います。僕は彼のことを知っていたので、積極的に話しかけたりしていたら、向こうからも来てくれるようになって、他愛ない話から、作品の話までいろいろできました。彼はこういうアクションものや不良ものに憧れを持っていて、今回が初挑戦。「すごく楽しいし、大変だけど充実している」と言っていたその気持ちがすごくうれしいし、やっぱり信頼も生まれる。こういうハートの持ち主なら、問題なく最後までやり遂げてくれるだろうなという思いでした。好青年で、すばらしいですね。
凌輝くんは、最初からホンットに人懐っこくてコミュニケーション能力が高いので、たぶんみんなに愛されたと思います。前作の『HiGH&LOW THE WORST』含め、『HiGH&LOW』シリーズを全部観ていて、“自分もいつか出たいな”と思っていたらしく。だから参加できたうれしさと、絶対に爪痕を残してやるぞという気持ちがすごく見えて。そういうアツい人は大好きなので、とてもいいメンバーが集まって、作品を一緒に創り上げられたなという印象です。
Q:制服の着崩し方など、ビジュアル面での今回のこだわりはありますか?
前回の服装の系統を引き継いだ衣装を持ってきていただいたので、それに対して何か僕が言うことはそんなになかったです。シンプルで、小田島が着そうだなっていう印象でした。ただ今回、サングラスを替えてもいいかなと思って。僕が提案した形のサングラスがあるかどうかを衣装スタッフさんに聞いてみたんですけど、どうやら見つからず。(似たタイプを)いろいろ持ってきていただきましたが、じゃあ前回のままでいいですとお話ししました。
Q:どんなサングラスを提案されたんですか?
ツーポイントというんですけど、フレームのふちがないタイプですね。前回と同じくらいの幅で、同じような色で、ちょっとグレーでもいいかなと。もしくは下だけにフレームがあるサングラスで、細さは前回と同じくらいというのを提案しました。でも難しかったみたいです。
Q:塩野さんが注目してほしいのは?
アクションの見どころはたくさんありますが、小田島として注目してほしい部分は、鳳仙が今回なんのために乗り込んでいくか。そして今回、裏テーマとして“No.2の美学”というのが実はあるんです。僕は、小田島自身はNo.2だとは思っていなくて。ケンカの強さから言ったら、仁川(小柳心)がNo.2。それをさらに裏で支える役目が小田島にはあるのかなって、僕は勝手に解釈していますけど。あとは、シダケン(荒井敦史)と幼なじみという裏設定があるんです。なので今回シダケンの身に起きたことに対して、小田島らしからぬ一面を見せることに、人間関係が感じられたらいいなと、大事に思っていました。ちなみに僕の推しカットは、最後のジャム男(福山康平)とサバカン(坂口涼太郎)のやりとりなんですけど、ぜひそちらも注目してください。よろしくお願いします。
取材・文:柴田メグミ 写真:高野広美
【インフォメーション MOVIE INFO】
『HiGH&LOW』シリーズと高橋ヒロシ(「高」は「はしごだか」が正式な表記)のコミック「クローズ」「WORST」のクロスオーバー作品『HiGH&LOW THE WORST』の続編。SWORD地区で一、二を争う不良高校・鬼邪高校に、瀬ノ門工業高校が他校を従えた三校連合で頂上争いを仕掛ける。出演は THE RAMPAGE from EXILE TRIBE の川村壱馬や吉野北人など前作のメンバーのほか、NCT 127 のYUTAこと中本悠太やBE:FIRSTのRYOKIこと三山凌輝など。総監督を二宮“NINO”大輔、監督を平沼紀久が務める。
映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』は9月9日より全国公開
(C) 2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C) 高橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX