『コーラス』ジャン=バティスト・モニエ少年独占インタビュー
取材・文・写真:FLiXムービーサイト
2004年のフランス興行成績1位を記録した『コーラス』で、学校一番の問題児でありながら、美しい歌声を持つモランジュにふんしたジャン=バティスト・モニエが作品のPRのために来日した。「サン・マルク少年少女合唱団」のソリストでもあるモニエ少年に話を聞いてみた。
■ファンタジーに挑戦したい
Q:初めて映画出演されましたが、今後も俳優として可能性を試したいですか?
映画出演はとてもいい経験になりました。新しい発見があり、学ぶこともたくさんありました。今後も俳優を続けたいと思っています。これから挑戦してみたいジャンルは、ファンタジーですね。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは大好きです。将来は、いろいろなタイプを演じることが出来るブノワ・マジメルのような俳優になりたいですね。
Q:あなたが演じたモランジュは学校で一番の問題児でした。
彼は不運な少年だと思います。あの年齢で寄宿舎に入れられてしまい、すごく孤独だった。そして父親を知らない少年だったから、人間を好きになることができなかった。人生にも積極的になれない。そして父親を知らないということは、自分のルーツがわからない。そのことにモランジュはいらだち、反抗的になっていたと思います。でも僕は彼を理解できました。自分もモランジュも感受性が強く、懐疑的な部分を持っています。相手にそんな意図がなくても、悪い方にとらえてしまう。傷つきやすい部分は似ていましたね。
Q:マチュー先生にふんしたジェラール・ジュニョや同年代の少年たちとの共演は楽しめましたか?
ジェラール・ジュニョとの共演はとても楽しかったです! 彼はいい人でした。シンプルな人で大好きです。心から尊敬しています。現場には60人ぐらいの子供がいました。みんなで撮影の合間にテニスやサッカーをして遊びましたが、うちとけるまでには時間がかりましたね。僕はリヨン出身だけど、子供たちの大半はパリから来ていました。いってみればリヨンとパリの2つに別れていたのです。
■日本にホームステイ
Q:以前来日した際は、ホームステイされていたそうですね。
文化の違いはたくさんありますが、慣れれば違和感ないですね。ホームステイはとても楽しかったです。
横浜に行った時に、ハリー・ポッター・ショップに行きました。全世界でロンドンと横浜にしかないお店に行くことが出来てうれしかったですね。ほかにも京都、大阪、広島……、いろいろなところに行きました。
Q:それでは最後に日本の読者の皆さんにメッセージをどうぞ。
ジェラール・ジュニョのはげ頭にいたずらするシーンが僕のお気に入りです。映画を見たときは注目してください。あとコーラスがとても美しいのでじっくり聞いてください。バイオレンスは一切ない、心が温まる作品です。よろしくお願いします。
テニスは自分でもプレーするほど大好きで、サッカーはリヨンのチームを応援しているというモニエくん。美しい歌声と容姿から、物静かな少年かと思ったら、スポーツ好きの活発な少年であった。「俳優としてがんばりたい」と笑顔を見せるモニエくんの今後の活躍が楽しみだ。
『コーラス』は4月6日シネスイッチ銀座ほかで公開。