『バットマン ビギンズ』ケイティ・ホームズ、リーアム・ニーソン 独占インタビュー
取材・文・写真:FLiXムービーサイト
バットマンの誕生を描くエンターテインメント超大作『バットマン ビギンズ』。バットマンことブルース・ウェインの師匠となる“影の同盟”のデュカードを演じたリーアム・ニーソン、また、トム・クルーズの恋人として一躍世界の注目を集めた、ブルースの幼なじみのレイチェルにふんしたケイティ・ホームズに映画に関するさまざまな話を聞いてみた。
ケイティ・ホームズ
■得たものは自分自身の努力の結果
Q:レイチェルは映画オリジナルのキャラクターですが、彼女をどんな女性と考え、演じられましたか?
レイチェルは強さを持った女性よ。彼女が手にしているものはすべて、自分自身の努力の結果得たものなの。とてもタフな女性で、そんな強い女性に憧れていたから、楽しみながら彼女を演じたわ!
Q:レイチェルは劇中カチッとしたスーツ姿でしたが、ケイティさんは普段はどんな装いですか?
ビジネス・スタイルというのかしら。大人っぽいスーツを着る彼女のスタイルがとても気に入っていたわ。私自身はジーンズが多いわね。ドレスアップするのも、もちろん大好き! 女の子っぽいところもあるのよ(笑)。
■今日の衣装はシャネル
Q:今日の衣装もとてもすてきですね。
このジャケットはシャネルで、インで着ているタンクトップは、スリードッツよ。ジーパンはペイパー・デニム・ジーンズで、靴はマーク・ジェコブスなの。褒めてもらえてとてもうれしいわ。ありがとう!
■故郷に戻った気分
Q:各国でロケが行われたようですが、ケイティさんはどちらで撮影を?
ロンドンで4か月、シカゴで1か月、撮影に参加したわ。映画の規模も大きいので、高揚した気持ちで撮影初日を迎えたの。特にバットモービルを見た時は興奮したわ。音もスゴイけど、タイヤも大きいし、「これは……!」って言葉にならないぐらい驚いちゃった(笑)。セットも巨大なものが多くて、「私どこにいるのかしら?」って目をパチクリしたこともあったわ(笑)。あと私はシカゴの近郊育ちなの。だからシカゴの撮影では、故郷に戻っているような気持ちになったわ。
Q:出来上がった作品を見て、いかがでしたか?
「スゴイ!」というのが率直な感想ね。見ごとにすべてをまとめ上げた監督の手腕に感動したわ。そして東京でプレミア上映できたことをとても誇りに思っているの。
リーアム・ニーソン
■氷の撮影はいっさいCGはなし
Q:ブルースを導く影の同盟に、あなたが演じたデュカード自身が入ることになったきっかけはなんだと思いますか?
社会に貢献したい、社会の腐敗や悪をなくしたい、地球を救いたいという善意を持って、彼は同盟に入ったと思うね。影の同盟は秘密結社であり、エリートの組織だった。志を高く持ってデュカードは同盟の一員になったと思うよ。
Q:アイスランドの湖の氷上での撮影は、ロケを敢行しただけあり、とても迫力満点でした。
一切CGなしの、大自然だった。氷河はヨーロッパで最大級のもの。氷河というのは、1日30センチ以上動く。ひびが入ることもあれば、割れることもある。非常に危険なものだ。かなり恐怖を伴う撮影だったね。
■ジムにはよく行く
Q:スクリーンを見る限り、恐怖をみじんも感じさせないすばらしいアクションを披露していましたが、普段からトレーニングをされているのですか?
しょっちゅうジムに行って、マシンを使ったトレーニングをしているよ。ウォーキングもすれば、ジョギングもする。でも僕には小さい息子が2人もいるから、彼らと一緒にいるだけでいいトレーニングになるよ(笑)。
Q:ブルースそしてバットマンを演じたクリスチャン・ベールとの共演は楽しめましたか?
彼はスタミナがあり、何ごとにも全力投球だった。バットスーツは着心地がよくないし、アクションをすればとても熱くなる。それなのに文句の一つも言わず、演じ続けていた彼に感動したよ。
■華のある渡辺謙
Q:影の同盟のリーダーを演じた渡辺謙は、リーアムさんからみてどんな俳優でしたか?
俳優としてもすばらしいが、彼は “ムービー・スター”でもあった。とても華があり、存在感を持っている。俳優とムービー・スターの両方の資質を兼ね備えている人はそうはいない。彼は本当に貴重な存在だと思うよ。
Q:影の同盟の道場には忍者の影響がたくさんありましたが、リーアムさんは忍者や日本の文化に興味はありますか?
武士道や精神論に興味を持っているよ。今回初めて日本に来て、日本のことをいろいろ知りたかったけど……。連日仕事で何も出来なくて残念だね(笑)。
『バットマン ビギンズ』は6月18日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にて公開。