『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』鈴木杏単独インタビュー
取材・文・写真: FLiXムービーサイト
日本の人気コミック「頭文字D」を香港映画として実写化した『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』はキャストにジェイ・チョウをはじめとする台湾と香港の若手大スターが勢ぞろいした。そんな中、日本からは紅一点、映画や舞台などで幅広い活躍を見せている鈴木杏が抜擢。美形スター総出演の本作に出演した感想や、青春真っただ中の恋愛観など18歳の女の子らしい話を聞くことができた。
安全第一で運転します(笑)
Q:疾走感のある爽快な映画に仕上がっていますが、ご自身で出来上がった作品をご覧になられていかがですか。
まず初めにすごいと思ったのは、車に詳しくない私が素直に楽しいと思った点です。その上レースだけではなく、いろんな要素が組み込まれているので、女性の方も楽しんでもらえると思います。
Q:免許はお持ちですか。
まだなんですけど、取ったら安全運転で走ろうと思います(笑)。
拓海君のことだけを考えていました!
Q:原作はご存じでしたか。
この映画のお話をいただいてから原作を読みました。もちろん「頭文字D」という漫画の存在は知っていました。最初にお話をいただいたときは「へぇー、『頭文字D』を香港映画で実写化するんだぁ」とびっくりしました。
Q:人気キャラクターのなつきを実際に演じてみて、何か発見されたことはありますか。
特に漫画を意識することはなかったですが、複雑な役なので撮影前は少し悩みました。でも撮影に入ったら、なつきちゃんの拓海君への気持ちを1番大切にしたいと思いました。だから基本的には拓海君のことだけを考えて演じていました(笑)。
なつきと一緒で積極的
Q:なつきはとても積極的な女の子ですが、ご自身と比べていかがですか。
そうですね、積極性という面では似ているかもしれないです。でもなつきちゃんのほうがキャピキャピとしていて、今どきの高校生だという気がします。あと、なつきちゃんと一緒でミニスカートをはくことも多いですね。でも制服のスカートは、あれほど短くはないですけど(笑)。
Q:好きな人にはなつきのようにアプローチしますか。
どうでしょう。逆に話せなくなっちゃうかもしれないです。普通に接しているつもりが、はたから見たら違ったりして(笑)。自分から告白……うーんわからないですね。そのときになってみないと。
Q:なつきは拓海のどんな部分に惹かれたと思いますか。
拓海くんって、とてもミステリアスじゃないですか。ぼーとしているのに実はしっかりしていたり、何かに熱中している姿だったりが、魅力的なんだと思います。私も拓海くんみたくやさしい人がいいですね。
アジアの男性はジェントルマン
Q:鈴木さんはイケメンキャストの中で紅一点でしたが、何か特別かわいがられたエピソードはありますか。
ジェイさんからご本人のサイン入りCDをいただいたのが、うれしかったですね。
Q:鈴木さんから見て日本の男性とそれ以外のアジア男性とでの違う点は何かありますか。
やっぱり香港や台湾の男性はジェントルマンですね! 女性に対する接し方がとても柔らかく、やさしい方が多いと思います。わたしは初めての香港映画ですし、女子もわたしだけだし、言葉も通じないしということで、すごく不安だったんですけど、皆さんがやさしく迎えてくれてうれしかったです。
共演者で好みのタイプを選ぶとしたら……
Q:製作発表記者会見のときに、「キャストの中で誰が1番好みかは撮影が終るまで決められません」とおっしゃっていましたが、答えは出ましたか。
えー! 難しいですね。うーん皆さんかっこいいですね……。
Q:では、おにいさん、友達、結婚相手の3択でお願いします。
おにいさんにするといたら、ショーンさんが理想ですね。何となく自分の中で「おにいちゃん」っていう感じがします。友達にするとしたら……エディソンさんが、ワイワイできて楽しそうですね。結婚するとしたらやっぱりジェイさんかな。とてもやさしいので、安定した結婚生活を過ごせそうですよね(笑)。
Q:共演者の方々が、アジアを代表する大スターだということはご存知だったのですか。
最初は勉強不足で知らなかったんですけど、プロモーション先で人気のすごさを実感しました。「わたしが一緒にいていいんだろうか」って思っちゃいます(笑)でもファンの方たちは舞台あいさつで私にも声援をくれるので、「良かったぁ」と思います。ありがたいですね。
好きな監督はソフィア・コッポラ
Q:鈴木さんは海外の作品に出演されたり、映画祭に主席されたりすることが多いですが、今、気になっている監督や俳優さんはいらっしゃいますか。
そうですね。これは本当に一視聴者としてソフィア・コッポラさんの映画が大好きなんです。『ヴァージン・スーサイズ』とか『ロスト・イン・トランスレーション』なんか好きです。
今年の夏は人生で1番○○です
Q:夏の終わりが近づいてきましたが、今年の夏の思い出は。
今年の夏はですね、ずうっとドラマの撮影で四国に行っていました! ボートをこぐ役だったので、今までの人生で今年の夏が1番日焼けをしましたね。足とか、お見せできないくらい黒いんです(笑)。早く白い肌に戻りたいです。
お気に入りのミニスカート姿で現れた鈴木杏は、大きな瞳と長いまつげが魅力的な明るい女の子だった。本作で共演したジェイ・チョウやエディソン・チャンのほかにも『リターナー』では金城武、『ヒマラヤ杉に降る雪』ではイーサン・ホークといった海外のイケメン俳優たちとの共演経験があるからか、男性に対する目は、かなりしっかりとしていた。とはいっても自らの恋愛話をするときの表情は18歳の女の子そのもので、その正直さに好感が持てた。
『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』は9月17日よりシネマミラノほかにて公開。