『まだまだあぶない刑事』舘ひろし&柴田恭兵単独インタビュー
取材・文・写真:FLiXムービーサイト
2005年、横浜港署にタカとユージが帰ってきた! ダンディー鷹山とセクシー大下が7年ぶりにスクリーンに復活した『まだまだあぶない刑事』。50歳を越えても男としての魅力はまだまだ絶好調の2人がインタビューでそのダンディーぶりをたっぷりと見せつけてくれた。柴田恭兵は、午前中からの取材スケジュールに少々疲れ気味ながらも、さっそうと登場。舘ひろしはダンディーフェロモンをまきちらしながらスマートに現れた。ちょっとあぶない発言も飛び出しながらも作品のことや2人のあぶ刑事がお互いの魅力を語った。
世界で一番バスローブが似合う男
Q:七年ぶりのコンビ復活でしたが、久しぶりに会ったお互いの印象はどうでしたか?
舘 以下T:(笑)。僕は、キョウ様(柴田恭兵)に久しぶりに会って、彼は全然変わらないのに、自分はホントに歳をとったと思いました(笑)。
柴田 以下K:いえいえ。今回も舘さんはバスローブ姿でさっそうと登場でしたからね。
Q:バスローブですか!?
T:現場に行くと、どうせ着がえるじゃないですか。だから朝、ホテルでシャワーを浴びてそのままバスローブを着て、パンツをポケットに突っ込んで現場に行くんです(笑)。
K:そう。舘さんは、世界一バスローブが似合う俳優さんなんですよ。
Q:前回の映画では、舘さんがファーストシーンにタキシードを着たい、とリクエストを出したそうですが今回のリクエストはなにかありましたか?
T:脚本家の柏原さんと話をしたときに、もしまた映画を作るんだったら、トオルを課長にして欲しいと言ったんです。僕の中で、ひとつイメージがあって。刑事部屋にみんながいて、あれ? トオルがいないなあって思っていたら、「新しい課長が来るそうです」と。その新しい課長がトオルだったら面白いなって。それで、またヘマやってヒラにもどっておれたちに散々いじめられるっていう……(笑)。それが今回は実現できたのでうれしかったです。
K:僕は、舘さんがいてくれたら、それだけでよかったんです。
T:ははは。あのね、キョウ様は、アドリブを考えるので忙しくてそれどころじゃないんだよ。
メイキングはコント作品?
Q:今回もユージのアドリブは絶好調でしたが、アドリブはどうやって考えるんですか?
K:まあ……構想8年ですね(笑)。
T:僕は、ただキョウ様についていくだけなんです。カットされたのですが、本当は、もっとおもしろいアドリブがたくさんあるんですけどね。もったいない! 大爆笑もののアドリブがたくさんあるのに、お見せできないのが残念です。
K:メイキングがあるなら、ぜひお見せしたいですね。でも、あれ全部つなげると、コント作品になっちゃいますから。(舘さん、横で大笑い)。アンガールズのコント集みたいな。
Q:アドリブを考えるときは最近のお笑いも参考にしているんですか?
K:もちろんです! なんて、そんなことないです。僕のは、ほんとにただのオヤジギャグなので。でも、結構、ウケることもあるので……まだ、大丈夫かな?
浅野さんは存在感でいっぱい
Q:今回登場した佐藤隆太と窪塚俊介演じる新人コンビに対して、これだけは絶対負けないというところはありますか?
T:これだけは、絶対に負けないという点は、歳の数だけです(笑)。アドバイスなんてする立場じゃないんで。
K:いや、ほんとうにすてきな2人でしたね。
Q:浅野温子さんのコスプレも、ものすごいことになっていましたが、撮影で浅野さんの姿をはじめてみたときの印象は?
T:衝撃で言葉にならなかったです。というか、彼女はいないものとしてみてください(笑)。
K:……やぶれかぶれっていう格好で登場します。
T:そう、存在感がありすぎなんです。
Q:でもあんな美人が現場にいたら楽しいんじゃないですか?
K:楽しいことは楽しいよね。
Q:プライベートでの、舘さんと柴田さんは仲がいいんですか?
K:いや、メールとか打っても……。
T:僕、ケータイもパソコンも持ってないんで(笑)。本当にオヤジなんです。
存在が危険?
Q:あぶない刑事は、ほんとにキケンな香りがするのですが、お2人のキケンなところはどこですか?
K:……舘さんの存在そのものです。
T:女性を誘惑したくなるんです(笑)。
K:30分、女性と話をしていると危険ですので気をつけてください。特に目を合わせると本当に危険なので(笑)。
Q:お2人が、拳銃を構える姿はいつもとても様になっていますがどこで練習するのでしょう?
T:(笑)いや、練習はしないなあ。
K:縁日に行ったとき、射的で、こう、目覚めたんですよね(笑)。
Q:お2人が、20年間カッコよさを保っている秘訣をおしえてください。
T:体にいいことを何一つしないことです。お酒には弱いんだけどね。
K:右に、同じです!
インタビュー中、そして終了後、最低10回は「こんな答えで大丈夫?」と聞きつづけていた舘ひろしは、周囲への気遣いを忘れないジェントルマン。柴田恭兵は、寡黙ながらもたまにポロリと面白いことを絶妙なタイミングで話す姿が魅力的。ニコニコ笑いながら話を聞く様子に人柄の良さを感じさせた。そんな2人の共通点は、"シブおもかっこいい!"ということ。スクリーンでもセクシーなあぶない刑事に要注意だ。
『まだまだあぶない刑事』は10月22日、全国東映系で公開。