『私の優しくない先輩』川島海荷、金田哲(はんにゃ)単独インタビュー
初めてのキスシーンは、息を止めていたので大変でした!
取材・文:シネマトゥデイ 写真:高野広美
孤島に住む女子高校生・耶麻子と、「恋のたこ焼き大作戦」と称した告白大作戦を打ち立てて、彼女の恋を暑苦しく応援する不破先輩のドタバタ劇を描いた映画『私の優しくない先輩』は、人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の山本寛が、初めて実写に挑戦したキュートな学園ラブコメディー。本作で、恋に明け暮れる耶麻子を熱演した川島海荷と、暑苦しい不破先輩をハイテンションで演じた、人気お笑いコンビ・はんにゃの金田哲が、爆笑撮影エピソードなど語ってくれた。
川島違いで、はんにゃの川島が激太り!?
Q:異色のカップルが誕生しましたね! 川島さんは、お笑い芸人の方との共演と聞いて、どう思われましたか?
川島海荷(以下、川島):本当にびっくりしました。映画が決まったときの最初の感想は、「えっ、はんにゃじゃん!」でした(笑)。
金田哲(以下、金田):も~、まさしくJK(女子高校生)のリアクションですね~。「はんにゃじゃん!」って(笑)!
川島:金田さんの相方は川島(章良)さんなので、「わたしも川島だからかな!?」とか考えていました(笑)。
金田:相方の川島も、かなり衝撃だったみたいです。僕の台本が、たまたまカバンから出ていたらしくて、「金田、川島ダブル主演」って書いてあったから、すっかり自分だと思っていたらしいんですよ。その後、海荷ちゃんだったことがわかって、相当ショックを受けていました。その辺りから、激太りしちゃったんですよね(笑)。
Q:川島さんが共演と聞いて、金田さんはうれしかったのでは?
金田:やっぱり川島よりは、ぜんっぜんイイですよ!
川島:え~! わたし、実は川島さんのファンなんですよ。
金田:そうなの!? 川島も、海荷ちゃんのことが好きなんですよ。
川島:川島さんって、ステキですよね。
金田:えっ、ステキ!? おなかが結構出ちゃっているけど、大丈夫!?
川島:はい! だって優しい雰囲気のオーラが出ているから……。
金田:なるほどね。僕が優しくない先輩だから、川島は海荷ちゃんにとって優しい先輩なんだ……。
川島:たこ焼き大作戦(※劇中のエピソード)ですね、先輩(笑)!
金田:う、うん……(笑)。
へそチラは、男子は絶対に見逃しちゃいけないところ!
Q:金田さんは、高校生役がぴったりハマっていましたね。
金田:現役の高校生に囲まれて、めちゃくちゃ楽しかったです! 僕は今24歳なので、芸人の中では年下の方なんですけど、現場では一番年上だったんです。でも、誰よりもはじけて演じようっていう気持ちでやっていましたね。
川島:はしゃいでいる金田さんの姿を見て、「ああ、高校生っぽい」って思えました。ぜんぜん違和感なかったです!
Q:ジャージもとてもお似合いでした。
金田:本当は制服着たかったんですけど、ずっとジャージだったので。でも、こういう先輩いましたよね? ずっとジャージで、制服に着替えない先輩って(笑)。
Q:学生時代の金田さんは、どんな男子高校生でしたか? やっぱり、ジャージ姿でしたか?
金田:そんなわけないでしょ! 高校のときは、おしゃれしていましたよ!
川島:前に金田さんの高校時代の写真を見せていただいたことがあるんですけど、ヤンキーみたいな感じでしたよね。
金田:ヤンキーではないです!
川島:ヤンキーでしたよ!
金田:僕は、スケーターだったんです! 制服に、茶色のブーツっぽい靴を合わせて、茶色のキャップを常に逆さまにかぶって……。「金田といえば、茶色のキャップ」っていうね! イカしていましたよ。
川島:ぜんぜん想像できないですよね。わたしが後輩だったら、絶対近づけないと思います。イカしている先輩は苦手なので(笑)。
金田:ウソです。イカしてなんかなかったです。むしろ、全然イケてなかったです!
Q:ずいぶんハイテンションな不破先輩でしたが、川島さんはあんな先輩は好きですか?
川島:不破先輩は、うざい、臭い、キモいっていう設定だったんですけど、「うざくてキモい」のはいいとして、「臭い」はちょっと無理ですね(笑)。
金田:あれは、役だからね! 僕は臭くないよ!
川島:やっぱり、わたしは南先輩がいいです!
Q:川島さんのセーラー服姿は、必見でしたね。すごくかわいかったです!
川島:ありがとうございます。今まで、雑誌の撮影などでセーラー服を着たことはあったのですが、これだけ毎日のようにセーラー服を着られるのは初めてだったので、新鮮でしたね。
金田:最後にダンスシーンがあるんですけど、そこで、海荷ちゃんのおなかがちょこっとだけ見えるんですよ。海荷ちゃんのへそチラ、男子は絶対に見逃しちゃいけないところです!
川島:へそチラ、ありましたね(笑)。このセーラー服って、手を上げるとおへそが見えちゃうんです。ほかのシーンでは、下にキャミソールを着ていたんですけど、ダンスシーンでは、監督に「キャミソール脱いで」って言われて(笑)。
初めてのキスシーンの感想は!?
Q:お二人にとって、初めてのキスシーンだったと思うんですが、金田さんは照れているように見えました。
金田:ええ~~っ! 映像に出ていましたか!? それ!
川島:照れていましたよね! 撮影中も、ドギマギしているような感じがしました(笑)。
金田:女優さんとキスをすることへの、プレッシャーもあったんですよ! 実際、歯を6回磨いたりしてね。でも結果としては、一発OKだったんです。ただ、キスシーンがめちゃくちゃ長かったんですよ!
川島:長かったですね……。
金田:一発OKを狙っていたんで、思いっ切りキスをしたんですよ。「決まった!」と思ったんですけど、なかなかOKが出なくて。息を止めていたんで、途中から苦しくて大変でした! 我慢できなくて息したら、鼻息がフーフー激しくなっちゃって(笑)。それが一番きつかったですね。ま、プライベートでは、もっとフレンチなキッスですけどね!
Q:川島さんは、金田さんとのキスシーンはいかがでしたか?
川島:わたしは、そのシーンはベッドの上で寝ているだけだったんです。だから、目を閉じてキスされた瞬間は「何か当たっただけ」って思っていました(一同爆笑)。
金田:そ、そんな言い方ないでしょ~! ものすごいプレッシャーと戦いながら、必死に考えてやったのに!
川島:でも、逆にわたしも緊張していたら、金田さんはもっと緊張しちゃいませんか!?
金田:いや、僕はドキドキしたキスの方が良かったな!
川島:あんまり深く考えると、恥ずかしくなっちゃうので、「当たった」ということでいいんです!
金田:でもね……。ぶっちゃけ、キスしたときに思ったんですけど……、海荷ちゃんはリップクリームを結構塗ってたんですよ!
川島:塗ってないです~!
金田:いや。いつもより分厚く塗っていた……。
川島:防護してたんです。
金田:え! そっち!?
衝撃的なマウストゥーマウスシーンをお楽しみに!
Q:思春期ならではの、キュンとしてしまうシーンがたくさんありましたね。
金田:そうなんです! 昔味わったような、甘酸っぱい感じを思い出せますよね。
川島:わたしも中学のときは、先輩にあこがれていましたし、耶麻子の気持ちがよくわかるんです。それに、友達と同じ人を好きになってしまったりすることって、誰もが同じ経験をしていることだと思うので、いろんな方が共感できると思います。
Q:どんな方に、楽しんでもらいたいですか?
川島:ポスターだけ見ると、普通のラブコメかなって思う方も多いと思うんですけど、内容はすごく濃くて、観た後は印象が変わってくると思います。だから、いろんな方に気軽に観ていただいて、そのギャップを楽しんでもらいたいです。絶対後悔しないと思います!
金田:この作品は、アニメの監督がメガホンを取って、芸人と女優が共演という、いろんなジャンルのコラボレーションなんです。観ていて絶対に飽きないと思うので、映画好きな方はもちろん、アニメファンの方、お笑いファンの方、みんなに楽しんでほしいですね。そして、衝撃的なマウストゥーマウスシーンをお楽しみに!
ハイテンションで爆笑トークを繰り広げる金田に、16歳とは思えない冷静なツッコミを入れる川島。役柄そのままのノリで話す二人は、金田の相方である川島が、焼きもちを焼いてしまうくらい、コンビネーションは最高で、まさに夫婦漫才のようだった。そんな息ぴったりの二人が見せる甘酸っぱい青春ラブストーリーを、劇場でたっぷりと味わってほしい。
川島海荷メイク:木村ゆかこ(addmixB.G)
金田哲ヘア&メイク:守屋Kスケ、川上なつみ(Ari・gate)
『私の優しくない先輩』は公開中