『クロサワ映画2011』黒沢かずこ&椿鬼奴&光浦靖子&大久保佳代子 単独インタビュー
この4人でいると、すっごく楽しい!
取材・文:斉藤由紀子 写真:吉岡希鼓斗
お笑いトリオ「森三中」のメンバーで唯一独身の黒沢かずこが主役を務めた映画『クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある~』。2010年の沖縄国際映画祭で2冠に輝いた『クロサワ映画』の第2作にあたる本作は、クリスマス直前にイケメン韓国人青年と出会った黒沢が、恋の予感にトキめく様子をリアルに映し出したラブストーリー。実名で映画に登場し、それぞれの恋愛模様を繰り広げるのは黒沢のほか、椿鬼奴、光浦靖子、大久保佳代子。プライベートでも仲良しという4人の女芸人が、作品や恋についてネタ満載のトークを繰り広げた。
まさかの映画第2弾にビックリ!
Q:大好評を博した『クロサワ映画』に続く新作ですが、製作が決まったときのお気持ちから聞かせてください。
黒沢かずこ(以下、黒沢):前作の撮影をしていたときから、プロデューサーさんが「新作もやりましょうよ!」っておっしゃっていたんです。でも、そのときは笑顔で話を聞きながら、心の中では「そんなのあるわけない! 大人って信じられないよ!」って思っていたんですよ。そしたら、本当にやることになって、「マジすか!」ってビックリしました。
大久保佳代子(以下、大久保):でも、この4人は気心が知れたメンバーなので、こうやって映画を撮ってプロモーション活動も一緒に回っていると、すっごく楽しいんです。だから、第3弾もできたら本当にうれしいですね。
椿鬼奴(以下、椿):もう、この映画の仕事をベースに生きていきたい(笑)。一生このペースでいいです! そしたら1年の計画も立てやすいし。
光浦靖子(以下、光浦):いいねー。全国をキャラバンで回って、夜はみんなで飲んで、みたいな感じだったら最高ですね。
大久保:ただね、第3弾の予定があったとしても、実生活で何か変化がないと無理なんじゃないかな。誰かがスキャンダラスなことをやらかすとか(笑)。
光浦:そうだね。そうしないと映画がマンネリ化しちゃうからね。
4人の女芸人が好みの男性像を激白!
Q:この先、プライベートでスキャンダラスなことが起きそうな気配はないんですか?
一同:ないない!
光浦:あ、でも、わたしの場合は、気配はないけど予感はあります! なんか、これからモテそうな気がする!
黒沢:光浦さんって、1年に2回くらいわたしたちを呼び出して、「もうあなたたちと遊べなくなるかもしれない」って言うんですよ。でも、それって単なる予感なんです(笑)。
光浦:予感がすると、みんなに宣言することにしているんですよ。
椿:でも、そう言ってからずいぶんたつけど、何もないままですよね(笑)。
光浦:いや、今度こそ本当にモテそうな気がする! だって、最近、みんなと遊んでいないもん!
黒沢:……先週、光浦さんと一緒に食事しましたけど?
光浦:たまにはね(笑)。いま、ドラマの撮影をしていて、イケメンの俳優さんたちから良いオーラをいただいているんです。だから、モテない人たちと一緒にいると、悪いオーラをもらいそうで嫌なんですよ!
黒沢:光浦さんは、ドラマで田辺誠一さんとご一緒していて、ご機嫌なんですよね!
椿:あー、田辺さん、かっこいいですよねー!
光浦:そうなの。超好き。普通に好き。でも、その気持ちを出すと嫌われそうなので、一生懸命抑えているの。
Q:ちなみに、ほかの皆さんはどんな男性が好みなんですか?
黒沢:大久保さんは、「自分に引け目があるからバツイチでいい」って言っています。
大久保:いや、バツイチだって男ができれば大したもんだと思いますけど、相手が何かしらかの傷を持っていてくれると向き合いやすいですよね。50歳バツイチくらいを狙っています(笑)。
光浦:でもね、最近、連れ子がいる人のほうがいいかもしれないって思うんですよ。だって、今から子どもを産むのって大変だもん。3人くらいいてくれてもいいかな。
椿:それもアリですよねー。
黒沢:みんな、男性に縁がなさ過ぎて切実なんですよ(笑)。
韓国の男性は優しくてジェントルマン!
Q:黒沢さんはコン・テユさん、大久保さんはイ・テガンさん、それぞれ韓国のイケメン俳優とラブストーリーに挑戦しましたが、韓国の男性はいかがでしたか?
大久保:とにかく優しいんです!
黒沢:大久保さんが撮影中に首が痛くなってしまったとき、テガンさんがそっとマッサージしてくださったんですよね!
大久保:しかも、心に染み入るようなマッサージをしてくれるんです。もう、優しさが半端なくって、すっかり心を開いちゃいました。
黒沢:わたしから見たら、おばあちゃんと孫、みたいな感じでしたけど(笑)。
椿:黒沢さんも、今まで見たことがないくらいテユさんと話をしていましたよね! すごく打ち解けているような気がしました。
黒沢:韓国の男性は、本当に優しくてジェントルマンなんですよ。
光浦:一緒に歩いていると、ドアの扉もサッと開けてくれるしね。
大久保:コップの渡し方なんかも、すごく紳士的ですてきなんです。
Q:黒沢さんは、映画撮影を経て、男性との接し方が変化したのではないですか?
黒沢:そうですね。だんだん男慣れしてきました。今回の映画を客観的に見ると、明らかに前作よりもノリが軽くなっていると思います。男性に触れるようになったし、ふざけて抱きつけるようにもなりました。まあ、抱きつくまでには相当時間がかかりますけど。異性って、ちゃんと会話をしないとダメなんですね。しゃべっているうちに慣れてくるものなんだなって実感しました。
光浦:確かに、映画で見ると昔よりも男慣れしているよね。
大久保:ちょっとずつ成長していますね。
早くも次回作の構想が? 今度は出産シーンに挑戦!?
Q:もしも第3弾があったとしたら、どんな設定を希望しますか? 共演してみたい俳優さんや、こんなシーンがやりたいなど、リクエストがあったら教えてください。
大久保:わたしは、映画の中で不倫がしたいです。この間、岸谷五朗さんと深田恭子さんが不倫の映画(『夜明けの街で』)をやったじゃないですか。あんな感じで、岸谷さんと不倫をする設定がいいですね。
光浦:じゃあ、わたしは出産シーンをやります!
椿:あー、江戸時代みたいにヒモにつかまって産む、みたいな感じ?
光浦:それいいかも!
椿:わたしは、『テルマ&ルイーズ』みたいにオープンカーで旅をするロードムービーがやりたいです。オープンカーで各地を巡って、おいしいものを食べたり、いろんな出会いがあったりして。
光浦:そしたら、臨月のわたしが助手席に乗っているのはどうかな?
黒沢:いきなり産気づいちゃって、「ここで産むんですかー!?」とか(笑)。
椿:そんなのがありつつ、ふと入ったレストランですてきな男性と出会っちゃうんです。
3人:いいねえ!
黒沢:わたしは、自分の家族が欲しいです。この間、マツコ・デラックスさんが、「一人でいるのには限界がある」っておっしゃっていて、確かにその通りだなと感じているんです。いまはこうやってみんながいてくれるけど、「もしもいなくなってしまったらどうしよう?」って思っちゃって……。だから、そろそろ家族のために生きてみたいです。
とにかくサービス精神が旺盛で、ぶっちゃけ話がどんどん飛び出す4人。その中に加わっていると、まるでプライベートの飲み会に参加しているような気分になる。笑いとは違って恋はスベリっぱなしの女芸人たちがガチで挑んだ本作は、恋に悩んでいる人にオススメしたい純なラブストーリーだ。バラエティー番組では決して見せない彼女たちの等身大の姿に、思わずホロリときてしまう人も多いだろう。不器用な恋と女同士の固い友情に彩られたハートフルな物語で、明日への活力を養ってもらいたい。
映画『クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある~』は11月26日より新宿バルト9ほか全国公開