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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』エディ・レッドメイン&ジュード・ロウ 単独インタビュー

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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』E・レッドメイン&J・ロウ 単独インタビュー

ダンブルドアはニュートを操りがち!

取材・文:編集部・市川遥

ハリー・ポッター魔法ワールド最新作が描くのは、恩師ダンブルドアの指令を受け、脱獄した“黒い魔法使い”グリンデルバルドを追ってパリへと向かう魔法動物学者ニュートの冒険だ。かつてはホグワーツ魔法魔術学校の生徒と教師だったニュート&ダンブルドアを演じたエディ・レッドメインジュード・ロウが来日し、見応えたっぷりの共演シーンについて和気あいあいと語り合った。

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書きすぎたりしない!俳優を信頼しているJ・K・ローリングの脚本

エディ・レッドメイン&ジュード・ロウ

Q:お二人の共演シーン、素晴らしかったです。ダンブルドアはニュートのことをある意味操ろうとしていて……。

エディ・レッドメイン(以下、エディ):そう! でも(※ジュードの方を見て笑いながら)彼は「操る」という言葉が好きじゃないんだ(笑)。

Q:(笑)。ニュートはそれに気付いていながらも、ダンブルドアのことを深く信頼していますよね。そんな二人のシーンはチャーミングでありながら、スリリングでした。あのバランスはどうやって作り上げたのですか?

ジュード・ロウ(以下、ジュード):その多くは脚本にあったんだ。J・K・ローリングはキャラクターたちの性質をとてもよく理解していて、そこから始められるのは素晴らしい出発点になった。過去の関係、互いに尊敬し理解していて好意があるが、君が言ったようにダンブルドアは「人を操りがち」(笑)、というのは、全て脚本にあったんだ。

エディ:とても賢いと思わない? 彼女(ローリング)はそうした関係の特性を、すごく短いシーンで作り上げた。ジョー(ローリングの愛称)は素晴らしく寛容で、本当に俳優を信頼してくれている。だから、細かい描写を書きすぎたりはしないんだ。俳優たちがこうした全てを生み出す余地を与えてくれるんだよ。

ジュード:その通り! 全て脚本にあったとは言っても、それは明白なものじゃなくて、推測から導き出されるものだった。俳優たちが自らキャラクターを深めることができたんだ。

ジュードは早くもエディとの再共演希望!

エディ・レッドメイン&ジュード・ロウ

Q:一緒に演技してみていかがでしたか?

エディ:すごく楽しかった! 二人での最初の日はセント・ポール大聖堂の屋根で“姿くらまし(瞬間移動の魔法)”をするシーンだったんだけど、実際にやったことといえば、出っ張りに立って、演技をし、そのまま歩き続けてマットの敷いてある10メートル下に落ちるということ。こんなに楽しいシーンの終わり方はないよ! 成長し切った大人二人だったけど、子供のように興奮した(笑)。

ジュード:正直に言うと、僕が一番楽しみにしているのはもう一度エディと演技することなんだ。今回の経験を振り返ってみると、(プレッシャーの多いダンブルドア役だけに)他のいろんなことを気にしすぎてしまっていて。あの時、キャラクターを見つけようとしている最中だった。まだ慣れてなかったんだよ。だからまた次に演じる機会が来るのが待ち切れない! 次はもっとゆとりを持って自然にできると思うよ。

エディ:ジュードのために一つ言っておくと、ダンブルドアのシーンはそんなにはなかったでしょ? 俳優にはよくあることなんだけど、しっかり役づくりをして、いきなり撮影を始めるって時に、その1シーンで役の要素を一つ残らず見せたいと思いがちなんだ(笑)。自分が役を理解していることを示すためにね(笑)。

ジュード:それは本当!(笑)

エディ:ジュードは、ダンブルドアのキャラクターの要素を全て表現しながらも、それが(※コミカルな声色に変えて早口で)「ほら全部詰め込んでやったぞ!」って感じさせないような美しい演技をしたんだ。

ジュード:(笑)。

ダンブルドアの瞳のきらめきはどうやって生まれた?

エディ・レッドメイン&ジュード・ロウ

Q:スクリーンでジュードさんの目を見た時、「ダンブルドアだ!」って思いました。あの瞳のきらめきは、「ハリー・ポッター」の小説を読んでいた時に思い描いていたダンブルドアのそれそのものでした。一体どうやったんですか?

ジュード:そう言ってくれてすごくうれしいけど、わからない! 僕が思うにダンブルドアには少し無秩序なところがあって……。

エディ:いたずらっ子で……(笑)。

ジュード:いたずらっ子、その通りだ。たとえば、何かすごく重要なことに対処している時だって、ちょっと不遜で楽しげなところがある。だけどそうしたことも脚本で示唆されていたんだ。ちょっとしたセリフの一つ一つが、それを絞り出してくれた。

エディ:目のきらめきって絞り出すものなんだ(笑)。

ジュード:(爆笑)。

ニュートがキスするなんて想像できない!

エディ・レッドメイン&ジュード・ロウ

Q:本作でティナ(キャサリン・ウォーターストン)に恋するニュートを見るのは本当に楽しかったです。

ジュード:わかるよ、彼はすごく居心地悪そうだったもんね(笑)。

エディ:(笑)。キャサリンとのシーンの撮影は本当に楽しんだよ。思ったのが、うまくコミュニケーションを取れない二人がいたとして、ただ座って紅茶を飲むだけなら何も問題ないでしょ?(笑)でもJ・K・ローリングの映画だと、会った次の瞬間にはジェットコースターに乗っているみたいに目まぐるしくいろいろ起こる。それに二人は関係を始めたばかりだ。

ジュード:確かにそうだった!

エディ:第1弾と第2弾で観客が観た時間しか、二人は一緒に過ごしていない。まだ3日目とかなんだよ。でもニュートが思いを伝えるシーンを撮るのは楽しかった! この映画が面白いと思ったのは、日々撮影していても、同じようなシーンが全くないということなんだ。ハードなスタントの日があったと思ったら、セント・ポール大聖堂をジュードと歩く日があって、僕と魔法動物だけの日もある。そしてある意味、こういうラブシーンもね。まるで20本の違う映画を撮っているみたいだった。だけど、ただ二人が話しているだけのシーンはラブリーだったよ。

ジュード:すごくラブリーなのは、ニュートは、他の人たちが恐れて、臭くて嫌だなと思う生き物たち相手には簡単に自分を表現できるのに、それが人間相手になるとダメだってこと。同じ動物なのに(笑)。すごくトリッキーだ。

エディ:ズーウー(巨大な猫のような魔法動物)がニュートを持ち上げた時、彼はすごく自然にズーウーをなで回してイチャイチャしていたじゃない? でも(※笑いをかみ殺して)ティナと一緒にいる時は固まっている(笑)。彼はこの二つを一致させることができるのかな。ニュートがキスしているところなんて想像できないよ。

ジュード:できないね。

エディ:そんな機会があれば面白いことになるだろうね。


エディ・レッドメイン&ジュード・ロウ

「エディのことは何年も前から知っている」とジュードが語るように、二人は本当に気心の知れた間柄のようで、大笑いし、時にからかい合いながら、映画のエピソードを楽しげに語り合っていた。劇中でも完璧な掛け合いを披露している二人だが、次作ではもっとうまくやれるというのがジュードの言葉。ニュートとダンブルドアを再び見る日が、早くも待ち切れなくなってくる。

(c) 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (c) J.K.R.

映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は公開中

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