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『PRINCE OF LEGEND』片寄涼太 単独インタビュー

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『PRINCE OF LEGEND』片寄涼太 単独インタビュー

「かわいい」はほめ言葉

取材・文:高山亜紀 写真:日吉永遠

14人もの個性豊かな王子たちが「伝説の王子」の座を目指して、壁ドンやアクション、にらめっこなど、さまざまな競技でぶつかり合う『PRINCE OF LEGEND』。昨年話題になったドラマがいよいよ映画でクライマックス“伝説の王子選手権”へ突入。ついに王子中の王子が決定する。そのプリンスバトルでも中心となってくるのが、総資産数兆円といわれる朱雀グループの御曹司でセレブ王子こと奏。演じているのは GENERATIONS from EXILE TRIBE の片寄涼太だ。

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「かわいい」はほめ言葉!

片寄涼太

Q:王子役として、どんなことを意識して演技していたのでしょうか?

奏は純粋なので、とにかくピュアでいようと強く意識しました。1人で大きなお屋敷に住んで、たくさんの人に囲まれて生きていて、父親だってあんなキャラですから……(笑)。そんな奏にとって、亡くなった母との約束だけが頼りなんだと思うと、実は寂しくて孤独を抱えているキャラクターだと思うんです。だからこそ、果音みたいな人に出会った時に感情の波が一気に激しくなる。くるっと回ってみたり、わーっと怒ってみたり。そんな子供っぽい感情表現は自分でも楽しんでやりました。それから、周りはかっこいいキャラクターが多いので、きっとかっこつけるだろうから、あえて奏はかっこつけないようにということもすごく意識しました。

Q:奏のピュアさは片寄さん本来のキャラクターが反映されているんですか?

う~ん、どうですかね。僕としては、「こうやったら面白いかな」というちょっとしたサービス精神みたいなものが入っているかもしれません。「くう~~~」とやってみたり、ちょっと大げさにリアクションしてみたり。「これをやったらウケそう」というのが頭の片隅にあって、それをやってみる感じですね。現場で笑いが起きたらいいなとか、楽しみながらやっていました。

Q:あの独特なポーズなどはどのように生まれたんですか?

「くう~~~」ってポーズは僕が1回、ドラマの現場でアドリブでやったんです。そしたらけっこうウケたので、これはいいと思って、ドラマで毎回入れようと思って、意識してやるようにしました。自分で「この回はここでやった」とか台本にメモもしていました。

Q:「かわいい」と言われることに抵抗はありませんか?

うれしいです。ほめ言葉として受け止めています。奏は本当に赤ちゃんみたいな奴なので、面白いなと思っていただけたら幸いです。

Q:ほかのキャラとのギャップがあっていいですね。

かっこいい人が多いですからね。僕もやりたかったですよ、かっこいい方(笑)。でも、奏というキャラを愛してもらえるとうれしいです。

恋人に気持ちを伝えるならこの歌!

片寄涼太

Q:自分が女性なら、誰と付き合いたいと思いますか?

誰だろう。尊人(鈴木伸之)じゃないですか。一番ピュアだし、ちゃんと大事にしてくれそう。守られてる感があって、僕が女性だったら安心できると思います。

Q:奏は選手権でのピアノデートの場面がかっこいいですよね。ピアノはもちろん英語の発音も完璧で素敵でした。

ありがとうございます。実はいろいろ経緯がありまして、もともと台本にはピアノデートとしか書かれていなくて、ピアノを弾いてみせるだけのシーンだったんです。だけど、ドラマをやっている時から、ドラマ版の監督である河合(勇人)さんから「あのシーンは絶対に歌った方がいいよ」とずっとアドバイスされていまして。河合さんとは『兄に愛されすぎて困ってます』でもご一緒させていただき信頼しているので、そこまで言っていただけるならやるしかないと思いました。劇中で披露している「Just The Way You Are」は、自分としてはいつかソロでライブをやるなら歌いたいと思っていたほど大好きな曲で、昔からなじんでいたので、映画の中であの曲を歌えたのはすごくうれしかったです。

Q:昔の洋楽をよく知っていましたね。

なぜだったんでしょう。でも、古くてもいい曲は聴くようにしているんです。そういう曲は歌い直してももちろん、オリジナルも色あせることがありません。そんな普遍的なすばらしさに自分も憧れがあるので、今回歌えて本当によかったです。

Q:もし自分が恋人に思いを伝える時に歌うとしたら、歌いたい曲はありますか? 勝負歌的な。

そんな曲、持ってないですよ(笑)。でも歌うとしたらなんだろう。「Just The Way You Are」もいいけど英語の歌詞だから、日本人なら日本語の歌詞の方がいいですかね。じゃあ、「らいおんハート」で。好きな曲なんです。ピアノを弾くかどうかはご想像にお任せします。

GENERATIONSメンバーとの共演が新鮮

片寄涼太

Q:GENERATIONS from EXILE TRIBE の佐野玲於さん、関口メンディーさんも共演していますが、音楽の現場で見る顔と俳優の顔は違いましたか?

新鮮でした。2人が芝居の現場にいて、お芝居をしている姿を見るのは単純に面白かったです。ただ、役的に2人の間柄は普段と近いので、「それは素ですか。どっちですか」っていう瞬間がたまにありました。玲於なんて本気でメンディーさんをはたいていたから(笑)。

Q:2人とは違って奏は素でいられない大変さがありましたか?

それはちょっと思いましたね。特に何かを言われたわけではないですけど、きっと2人は「奏やばい奴だな。片寄いっちゃってるな」って思ってるんだろうなという漠然とした感じはありました(笑)。

Q:自分と違うチームで対抗している関係は寂しくなかったですか?

それは全然ないです(笑)。ただ最初は本当に一緒にお芝居するのはどんな感じだろうという不安はありました。でも現場に入ったら、向こうも自然に「生徒会長とガブリエル」としてやってくれたので、僕も奏として向かって行けました。むしろ心配していたのが嘘のように、同じグループだということは意識せずにできました。

チャームポイントは泣きぼくろ

片寄涼太

Q:意識しないといえば、意識しないでいられないほど、カメラがすごく近いですよね。

本当にそうなんです。近いんですよ。いまドラマの撮影をしているんですけど(「3年A組-今から皆さんは、人質です-」)まあ、寄りがない(笑)。作風的にカメラ目線なんて絶対にないですから。そのギャップ。いかに『PRINCE OF LEGEND』という作品が普通じゃないか。逆にいままで観たことない映画になってるんじゃないかと楽しんでもらえる気がしています。

Q:出来上がった作品を観て自分自身もびっくりしたのではないですか?

編集も含めド派手に作っていただいて、こんなに面白くしていただいて、すごくうれしかったです。ちょっと観たことない映画ですね。伝説の王子選手権まではエンターテインメント性が本当に高くて、王子選手権の後に普通のお芝居に戻るんですけど、自分が観た時はその芝居部分が逆に恥ずかしくなりました。ド派手なシーンをバラエティー感覚で観ていた分、芝居とのギャップが恥ずかしかったです。

Q:自分の振り切ったお芝居はどうでしたか?

いや~、振り切ってやっていたつもりだったんですが、もっとすごいことになっていたんですよ。その後のドラマチックな部分はお客さんも引きこまれて観てくれるのではないかと思います。自分は勉強だと思って観ましたけど、やっぱりまだ恥ずかしいですね。

Q:片寄さんは小顔王子などと呼ばれることもありますが、自分では何王子だと思いますか?

泣きぼくろ王子です! チャームポイントは泣きぼくろだとよく言われるんです。以前、雑誌に載っていた写真のほくろがメイクか何かで消えてしまったことがあって、それでファンの方が怒ってしまったこともあるぐらいなんです(笑)。それ以来、僕も「ほくろは消しちゃだめなんだ」と逆に意識するようになりました。

Q:今回の映画にもばっちり映っていますね。

本当ですか。ぜひ、ほくろにも注目して観てください(笑)。


片寄涼太

誰もが思わず「かわいい」と見とれてしまう甘いルックスだが、内面は実に冷静でかわいさすら面白がっているのではと思わせる、そのギャップ。頭の回転が速く、どんな質問もちゃんとオチをつけて面白く返す話術はさすが大阪人。俳優業だけでなく、MCも器用にこなしそう。もちろん本業の歌のすばらしさは劇中でも証明済み。まさに生粋のエンターテイナー。聞き忘れたけど、きっと苦手なことはないんだろうなと思うほど、完璧だった。

映画『PRINCE OF LEGEND』は3月21日より全国公開

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