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『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』菅井友香 単独インタビュー

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『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』菅井友香 単独インタビュー

イントロが流れるだけで血が騒ぐ

取材・文:くれい響 写真:杉映貴子

アイドルの枠を超えた圧倒的なライブパフォーマンスと独創的な世界観で、多くの人々を魅了する欅坂46。ドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』では、デビューから3年半で、東京ドーム公演までたどり着いた彼女たちの快進撃の歴史を振り返ると同時に、最新インタビューにより各メンバーの想いが明らかになっていく。そんな本作において、重要なキーワードとなる「平手友梨奈」「不協和音」などについて、初代キャプテンを務める菅井友香が語った。

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監督も涙したインタビュー

菅井友香

Q:これまでAKB48や乃木坂46などの先輩グループによってシリーズ化されてきた『DOCUMENTARY of~』シリーズですが、今回ご自身のグループでも制作された率直な気持ちは?

「ついに来た!」といううれしい気持ちでしたし、先輩方のように、私たち欅もドキュメンタリー映画を作っていただくことは、純粋に有難いと思いました。でも、それを見せていいかどうかわからないことも、実際たくさん起こっていました。

Q:グループ結成時からメイキング用のカメラは回っていましたよね?

ずっと裏でカメラが回っていたのは知っていましたが、それがどこで使われるのかわからないので、最初の頃はかなり戸惑っていました(笑)。それが今回、映画として世に出るのは正直、不安でもありますし、「この映画を観た方に、どう受け止めていただけるんだろう?」という怖さもあります。

Q:『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』でも知られる高橋栄樹監督は、今回が初対面だったのですか?

はい。ミュージックビデオの撮影でも、ご一緒したことがありませんでした。ただ、最初にお会いしたとき、どのようにして、この映画を作っていきたいという話をしていただきましたし、その後も何度かお会いして、いろいろなお話をすることができました。それによって、かなり安心できましたし、リラックスした状態でインタビュー当日を迎えることができました。

Q:そんな高橋監督による個別インタビューはいかがでしたか?

キャプテンという立場上、普段は自分の意見を殺しながら発言していることが多いので、最初はちょっと戸惑いました。とはいえ、気づいたら心の内が漏れちゃったりもして……。高橋監督が私の話を泣きながら聞いてくださることもあり、お互いの感情がぶつかるような独特な雰囲気だったと思います。

自身も初めて知るレア映像の存在

菅井友香

Q:完成した作品を観たときの感想は?

最初から衝撃的で、ドキドキしながら観ました。例えば、2018年の夏に開催された全国アリーナツアーでの「ガラスを割れ!」の歌唱シーンです。てち(平手友梨奈)がステージから落ちてしまったのですが、そのときの私たちは同じステージに立っていながら照明の関係上まったく見えず、どんな状況だったのかわかりませんでした。その映像を観たのはこの映画が初めてだったので、本当にドキドキしました。ほかにも映画を観たことによって、うろ覚えだったことが鮮明によみがえりました。

Q:菅井さん自身は、ライブ映像を見返すことはありますか?

モニター映像に映った表情の作り方などを、ほかのメンバーから学ぶことが多いので、改めて見返すことは多いです。それによって、自分たちがステージ上から観ていたのとは別の光景に驚かされることもあります。

Q:ちなみに、本編では2018年に開催された「2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」で、菅井さんが平手さんの代打としてセンターを務めた「不協和音」も観ることができますね。

ホントに恥ずかしいです! あのときは頭の中が真っ白で、「もう、やるしかない!」という気持ちしかなかったですから。欅のライブはあまり円盤(ソフト)化されていないこともあって、この映画ではレアな映像がたくさん観られると思います。しかも、映画館の大きなスクリーンと音響で観ることで、ライブの臨場感も楽しんでいただけたらいいなと思います。

不動のセンター・平手友梨奈の脱退

菅井友香

Q:また、劇中では全曲でセンターを務める平手さんがグループ全体に大きな影響を及ぼしていく過程も描かれています。

「二人セゾン」をリリースした後ぐらいから、てちの様子が変わり始めて、そんなタイミングで4thシングルとして「不協和音」が決まったんです。それまでも歌詞の世界観が重く、強い曲はカップリングにはあったんですが、表題曲では初めてでした。その出会いは決して偶然ではなかったと思うんです。

Q:ついに今年1月、平手さんはグループを脱退されましたね。

実は最初に私が、てちから「グループを辞めたい」という想いを聞いたのは、「不協和音」を歌った2017年の紅白(歌合戦)の後ぐらいです。これまで、ずっとセンターを務めてくれたこともあり、そのときの私は「欅から、てちがいなくなるなんて嫌だ」「やっぱり一緒に欅をやりたい」という、どこか彼女にすがるような気持ちでした。でも、今考えるとそんな甘えた気持ちが、彼女をさらに苦しめたのかもしれない……とも思えるんです。

Q:その後の2年間、キャプテンとしてどのように彼女を見守っていたのでしょうか?

てちと一緒にパフォーマンスできる時間を大切にしようと、強く思いながら過ごしていました。去年の9月には東京ドームのステージにも一緒に立てて、そこから年末まで、てちは本当に頑張ってくれたと思います。今は、自分を大切にしてほしいという気持ちでいっぱいです。

嘘と真実は表裏一体かもしれない

菅井友香

Q:平手さんが菅井さんのご自宅に泊まられたこともあったとか。

齋藤(冬優花)と3人で食事に行ったときがあって、それでも話し足りなくて、「じゃあ、家に来るか!」ってことになって、家に泊まったんです。そのとき、てちは「グループでこういうことをしてみたい!」「こんなライブ演出はどう思う?」といったクリエイティブな視点から、いろんなアイデアを私に話してくれました。私はよくそんな発想できるなぁと感心しながら、彼女にはやりたいことがたくさんあるということを知りました。

Q:改めて、「不協和音」は欅坂にとって、どのような楽曲だといえますか?

あのイントロが流れるだけで、どこか血が騒ぐ感じがするし、燃えるし、まるで戦いに行くみたいな気持ちになれます。ライブパフォーマンスにおいても、メンバーがそれぞれ自分たちの感情を爆発させることのできる曲なので、しばらくライブでやらないと、「やりたい!」という声も聞こえてきて、みんなやっぱり思い入れが強いんだなって! それだけ、私たちにとって大切な曲だと思っています。

Q:映画タイトルにある「僕たちの嘘と真実」については、どう受け止められましたか?

世間の持つ欅坂のイメージとのズレやギャップを、ときどき感じることもあったので、核心をついているというか、とにかくハッとさせられて、引き付けられました。この映画は、みなさんの受け取り方次第で、いろんな風に見えてくるかもしれません。私自身も、嘘と真実は表裏一体かもしれないと思っていますが、まずはこの映画を通じて、欅坂46をより好きになってもらえたらうれしいです。


菅井友香

趣味が馬術という生粋のお嬢様であり、キャプテンや委員長といったポジションとは無縁だった菅井。「欅坂を守りたいという想いと責任感が、キャプテンとして育ててくれた」と語る彼女は、取材中の言葉選びに凜とした雰囲気を醸し出していた。大きな転換期を迎えた今後の欅坂の活動はもちろん、女優としての個人活動も見逃せない。

映画『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』は近日公開

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