映画にドラマ、出演作目白押し!「EVOL」でヒーロー役に挑戦した青木柚
激推しスター発掘調査隊
「EVOL」青木柚(あおき・ゆず)【第8回:激推しスター発掘調査隊】
次世代スターとして活躍が期待される俳優の素顔に迫る本企画。今回は、カネコアツシのコミックをドラマ化した DMM TV オリジナルドラマ「EVOL(イーヴォー)~しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。~」で、伊礼姫奈さん・服部樹咲さんとのトリプル主演を務めた青木柚さんを徹底解剖します!
プロフィール
生年月日:2001年2月4日
出身地:神奈川県
身長:167cm
芸歴:映画『14の夜』のオーディションを受け、メインキャストで出演。映画『アイスと雨音』『暁闇』などに次々と出演し、2021年公開の『うみべの女の子』で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞にノミネートされた。米映画『MINAMATA-ミナマタ-』ではジョニー・デップと共演。NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」はじめ、多数のドラマにも出演しており、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」の浜岡修吾役で注目されたばかり。
PRIVATE 素顔に迫る一問一答
Q:自分の性格を一言で言うと?
長所は、割と俯瞰して物事を見ることで、短所は自分の気持ちが顔に出やすいこと。でも、仕事で緊張しても、周りからは「あまり顔に出ないね」と言われます。
Q:自分の体で好きなところは?
肩幅です。衣装合わせのときに、「意外と肩幅あるんだね」と言われるので、じゃあ、好きなところにしとこうかなと(笑)。
Q:今ハマっていることは?
自炊をしているんですが、買ってきた肉を冷凍するときに、小分けして入れるんです。その袋に保存期間をペンで書く瞬間がちょっとたまらないんです。一連の作業がなんか業者みたいで。
Q:どんなお肉を買ってくるんですか?
基本、鶏肉が多いですね。料理が得意ってわけじゃないんですけど。主に和食を作ります。鶏肉を使うときは、今、僕の中でズッキーニがブームなので、鶏肉にズッキーニとパプリカを入れた料理が美味しくて気に入っています。
Q:1日、休みがもらえたら?
仕事の連絡や緊急連絡を誰かに任せた上で、携帯電話を家に置いて、どこかに日帰り旅行したいですね。
Q:どこに行く?
金沢ですね。美術館もあるし、ご飯もお酒も美味しいイメージ。周りの友達が金沢に旅行していることが多いので、気になります。
Q:好きな映画は?
『ピンポン』ですね。卓球部時代の青春を思い出すので、一番見返しているかもしれません。
Q:映画は映画館派ですか? 配信派ですか?
行けるときは劇場に行きます。でも、配信サービスにも結構入ってるので、家にいたいときは配信を楽しんでいます。
Q:10代から長く芝居をやっていると思いますが、演じることの楽しみとは?
演じた役柄の数だけ自分の考え方が広がるというところは、俳優という職業じゃないと得られないんじゃないかなと。そこにすごく意味があると思っています。
Q:最近、自分にとって特別な意味を持った作品は?
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」というドラマで演じた役が悪役のような立ち位置で。こんなにも誰からも愛されてない役を演じるのは初めてだったのと、その反面、自分しか味方で居られないという愛着や、役に対する使命感が芽生えました。悪役を全うするというよりは、彼も1人の人間である、という感覚を持って表現する時間が、とても刺激的で勉強になりました。
Q:もしも俳優をやっていなかったら、今、何をしていますか?
小さい頃から、コンサートやライブの演出、照明にすごく興味があるんです。だからきっと、そういう仕事を志してるんじゃないかなと思います。
Q:今後どんな俳優を目指したいですか?
基本、 今と変わらず、 メジャーとマイナーのどちらの感覚も自分の中に持ちながら一つ一つを大切に取り組んでいきたいです。結果的にどこにどうたどり着くかはわからないですけど、いろんなことを吸収しながら柔軟に演じていける俳優になりたいと思います。
INTERVIEW インタビュー
Q:オファーが来たときはどう思いましたか?
最初は、出演が決まっていた訳ではなく、もしかしたらこういうご縁があるかもしれないとだけ聞いていたんです。そのタイミングで原作の漫画を読んだとき、どこかアメコミを思わせるアクションヒーローものの世界観で、自分が演じられたらすごくワクワクするなと、素直に思いました。
Q:「EVOL」のヒーローたちは、しょぼい能力を持つヒーローということになっていますね。
そうですね。そもそもヒーローなのかというところもありますけど、本当に見たことないヒーローなんです。中学生がちっちゃな特殊能力でいろんなことをしていく。僕はその新しさにも惹かれましたし、何より演じててすごく楽しかったんです(笑)。
Q:特に楽しかったところは?
スケールの大きな作品の中で、特殊効果を使うシーンも多かったので、想像力を働かせて演じるのは楽しかったです。そして、スタッフのみなさんの撮影技術も目の当たりにする毎日だったので、本当にワクワクしてました。
Q:出来上がった作品はご覧になったのですか?
最初の2話だけしかまだ見られていないのですが、第2話の終盤は特に好きだなと思いました。伊礼さん、服部さんと僕の3人の、仲良く撮影していた空気感がそのまま残っているなと。テーマ的には繊細な部分もたくさんあるんですけど、映像がスタイリッシュで。そのバランスがとても好きなので、早くみなさんに見ていただきたいなと思いました。
Q:今までの日本のヒーローものにはない魅力がありますね。
ちょっと今までの日本にはない雰囲気かもしれませんね。監督をはじめ、本当にいろんな方の力を結集して、セットや衣装、ビジュアルも含めて、原作コミックへのリスペクトを持って取り組んだので、楽しんで頂けたら嬉しいです。
Q:演じられたノゾミは、どんな少年でしょうか?
ノゾミは世界と自分のアイデンティティーとの違いみたいなところにすごく苦しみながら絶望していってしまうんです。けど、その年齢相応の、思春期の青さと絶望感だけじゃなくて。アカリとサクラの過去や、彼女たちの悩みや葛藤にもアンテナを張れる優しさも持った少年ですね。
Q:演じる上で、特に意識されたところは?
原作コミックを見ると、ノゾミは前髪が長くて目は見えないし、堕ちに堕ちに堕ちている少年のようにも見えかねない。でも、その一面的な印象だけじゃなくて、リアクションが結構大きかったり、ビビリだったり。ノゾミのそういう愛らしさも意識して演じました。
Q:特撮シーンの中で、 印象的だったことを教えてください。
大変なこともありましたけど、全部楽しかったですね。建物の屋上にクレーン車を持ってきて、そのクレーン車からワイヤーで吊られて、 ビルから飛び降りるシーンがあったんです。伊礼さん、服部さんと3人で、「空を一緒に飛んだ仲間だよ、俺ら」みたいな感じで。そこで3人の仲も一気に深まりましたね(笑)。
Q:撮影現場のテンションはすごかったんですね。
そうですね、毎日、見たことのないすごい機材があるし、非現実的な規模感を感じる現場だったので、本当に高揚しながら撮影していました。ワイヤーで吊られる時間が長くても、気にならないぐらい楽しかったんです。
Q:今回の経験で、またアクションをやってみたいという願望は?
アクションシーンを経験したことはありますが、今回のようなワイヤーを使ってまでのアクションは初めてだったので、より本格的なアクション映画にも出てみたいなという気持ちが湧いてきました。
Q:以前のインタビューで「毎回、共演者やいろんな方たちから学びを得ている」とおっしゃっていましたが、今回はいかがでしたか?
ノゾミの役は中学生だったので、演じるに当たって、「本当に自分でいいんだろうか。もっと適任の役者さんがいたのではないか」と悩んだんです。そこは監督とお話しする中で、しっかりと意見を聞いて、最終的に「やりたいです!」と言って演じさせていただきました。また、伊礼さんと服部さんは撮影時の年齢が15~16歳で役の年齢に近かったんです。そんな等身大で輝いている2人を見ることで、演技面でも影響も受けたし、自分がノゾミを演じる意味みたいなものを見出すことができました。2人がいてくれたおかげで、役になじんでいけたというか。2人からはいろんな刺激をいただきました。
Q:見る方にはどんなところを一番楽しんで欲しいですか?
子供と大人、正義と悪みたいな対極にあるものの、それぞれの葛藤に加えて、 ワイヤーアクションだったり爆破だったり、本当に映像としてとても心躍るものがたくさん出てきます。登場人物も世代を問わず、共感したり自分を重ねたくなるキャラクターが絶対いると思うんです。それを感じながら、スタッフさんたちの作り上げた映像表現を体感して欲しいですね。僕自身も早く完成版が見られることをワクワクしながら待っています。
取材・文:前田かおり 撮影:尾藤能暢
ヘアメイク:大上あづさ スタイリスト:小笠原吉恵
【インフォメーション DRAMA】
自殺をきっかけに、しょぼい不思議な力を手にした3人の少年少女が、世界を壊すため“EVOL=邪悪なワルモノ”になり戦う物語。指で小さな穴を開ける能力を持つことになった少年・ノゾミを青木柚、手のひらから火を出す能力を持つアカリを伊礼姫奈、5センチだけ空を飛ぶ能力を持つサクラを服部樹咲が演じる。共演は、金子ノブアキ、芋生悠、石黒賢、安田顕。『もっと超越した所へ。』などの山岸聖太が監督を務め、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどのROBOTが制作を担当する。
ドラマ「EVOL(イーヴォー)~しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。~」は11月3日よりDMM TV にて独占配信
(C)KANEKO Atsushi / KADOKAWA 刊 (C)DMM TV