高野洸、アニメ「妖怪学校の先生はじめました!」で“妖怪”との縁再び!
激推しスター発掘調査隊
「妖怪学校の先生はじめました!」高野洸(たかの・あきら)【第13回・激推しスター発掘調査隊】
次世代スターとして活躍が期待される俳優の素顔に迫る本企画。今回は、田中まいのコミックをテレビアニメ化した「妖怪学校の先生はじめました!」で、<一つ目小僧>という成績優秀なクラス委員の高校生妖怪・入道連助の声を担当する高野洸さんを徹底解剖します。
プロフィール
生年月日:1997年7月22日
出身地:福岡県
身長:177cm
趣味・特技:ダンス、ゲーム
芸歴:2009年、ダンス&ボーカルユニット・Dream5でデビュー。テレビアニメ「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマ「ようかい体操第一」を歌唱し、日本レコード大賞・NHK紅白歌合戦に出演する。Dream5活動終了後、ミュージカル「ROCK MUSICAL BLEACH~もうひとつの地上~」「刀剣乱舞」、舞台「ヒプノシスマイク」「キングダム」など数多くの作品に主演。2019年に「LOVE STORY」でソロCDデビューした後、9枚のシングルをリリースし、ライヴツアーを開催するなど、アーティストとしても活躍している。ドラマ「美しい彼」「推しが上司になりまして」「過保護な若旦那様の甘やかし婚」「君とゆきて咲く ~新選組青春録~」「くるり~誰が私と恋をした?~」、映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』『トラウマ。~日常に潜む恐怖をあなたに~』などに出演。
PRIVATE 素顔に迫る一問一答
Q:アニメは好きですか?
そんなに詳しくはないんですけど、子どもの頃から家族と一緒に「ドラゴンボール」や「ONE PIECE ワンピース」を観ていました。あと「HUNTER×HUNTER」とか、ジブリやディズニー作品も大好きです。
Q:ふだんはどんな映画を観ますか?
邦画が多いと思います。ジャンルは関係なくて、しいて言うならホラー以外ですかね。1回だけ洋画のホラーを観たことがあるんですけど、力が入っちゃって、全身筋肉痛になりそうでした(笑)。
Q:今、いちばん観たい作品は?
『キングダム』が観たいです!
Q:憧れの俳優は?
まさに山崎賢人(※崎はたつさきが正式表記)さんですね。かっこいいですよね。小栗旬さん、菅田将暉さんも超尊敬しています。
Q:オフの日の理想的な過ごし方は?
僕はオフの日は昼ぐらいまで寝ちゃうときがあるので、朝から起きられたら、もっと幸せだろうなって思います。朝起きて、朝ごはんを食べて。最近、朝食後に腹痛を起こすことが多いので(笑)、おなかが痛くならずに幸せなまま昼を迎えて、昼ごはんを食べて、カフェに行って、ゲームして……っていう感じですかね。
Q:1週間お休みがもらえたら、何がしたいですか?
ツアーとかで、けっこう日本各地をまわっているんですが、まだ訪れたことのない県もあるので、そういう場所に行けるといいですね。あと、作曲したいとずっと言っているのに、なかなか手をつけられていないので、作曲をやりたいです。
Q:ご自身の性格について教えてください。
どうしよう……なんだろうな……以前は良くも悪くも“負けず嫌い”だったんですけど、最近はそういう感じもちょっと減ってきた気がします。短所は“優柔不断”ですね。こういうふうに、いろいろ迷ってしまうところは、圧倒的に不利です。ごはんのメニュー選び1つとっても、けっこう迷うタイプです(笑)。
Q:和太鼓リズムゲーム・太鼓の達人がとてもお上手な高野さんですが、リズム感はどのように鍛えていますか?
僕自身はリズム感を意識したことはあまりないんです。歌いながら、ダンスをすることにも通ずる部分があるというか。太鼓もダンスも同じく「裏拍でとれるかどうか」が重要になってくると思っています。音をちゃんと聞くことがポイントですね。
Q:今、好きなゲームは?
ここ5か月くらい、ずっとアプリゲームの「キノコ伝説」をやっています。あとは「エーペックスレジェンズ」という主人公の目線でプレイするガンゲーム。「大乱闘スマッシュブラザーズ」も好きで、いまだによくやっています。
Q:苦手なもの、克服したいものは?
“しゃべり”ですね。なんか、つまってしまうことが多くて。克服したいです、本当に。
Q:今、ハマっているものは?
フルーツジュースです。いろんな種類のパックのフルーツジュースを買って、ストックしています。桃、オレンジ、マスカット、マンゴーとか、その日の気分に合わせて、冷蔵庫から選んで飲んでいます。
Q:「妖怪学校の先生はじめました!」で演じる入道連助は家事が苦手という設定です。ご自身はいかがですか?
僕もどっちかというと苦手ですね。一人暮らしを始めて、家事がこんなに面倒くさいものだとわかって、両親に感謝することが増えました。洗濯物を干すために、洗濯機から取り出してハンガーにかけたり、乾いた衣服をたたんだり、あとは食器を洗ったり……。ゲームにハマっているときなんかは、「この時間ゲームしたいな」って思ったりします(笑)。
Q:その中でも、これならマシかなと思える家事は?
ごはんを作るのは、わりと好きです。自分好みの味にできるのもいいですし、なんか達成感がありますしね。作ることが多いのは炒め物です。本当に面倒くさいときは、ミックス野菜と豚肉を炒める。あと、鍋料理。カレーも作ります。簡単な料理ばっかりです。
Q:入道と同じ年齢の頃、どんな高校生でしたか?
僕は芸能コースの高校に通っていたので、ギターとダンスが必修科目でした。あとは演技かボーカルを選択できる授業もありましたね。勉強より、エンタメと触れ合っていたという感じでした(笑)。
Q:舞台、ミュージカル、ドラマ、音楽活動など、さまざまなジャンルで幅広く活躍されています。今の仕事のどんなところに醍醐味を感じますか?
役者をやっているときなら、共演者との掛け合いで、お互いにめちゃくちゃ納得して気持ちいい芝居ができると嬉しいですね。アーティスト活動では、いろいろな提案をして、1つ1つこだわったものを積み上げながら作品を作っていく過程が楽しいです。一番心が高揚するのは、携わった作品が完成したとき。多くの人の力とアイデアが結集して、素敵なものが出来上がる瞬間がすごく好きです。
Q:今の夢や目標を教えてください。
俳優としては、朝ドラに出たいなと思っています。アーティスト活動としては、紅白歌合戦に出場したいです。紅白はこれまでに「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマ曲と、「刀剣乱舞」のミュージカルで2回出場させていただいたんですが、どちらも作品の力を借りていたので。次は3度目の正直! みたいな感じで、自分の実力で出られたらいいなって思っています。
INTERVIEW インタビュー
Q:「ようかい体操第一」でご活躍されていたとき、高野さんは16歳でした。今回、アニメ「妖怪学校の先生はじめました!」で、“妖怪の高校生”を演じることが決まったときのお気持ちは?
僕は当時、福岡の高校に通っていたんですが、仕事のたびに上京していたので、学校に行けるのは週2~3日くらいだったんです。「ようかい体操第一」の頃は特に忙しくて、学校にしばらく行けていなくて。ある日、久しぶりに学校に戻ると、友達から「妖怪来た!」って言われました(笑)。そういう意味でも、僕は一時期、妖怪をやらせてもらっていたので、今回、妖怪役で出演できたのは、すごく嬉しいですね。
Q:アニメの声のオーディションは今回が初めてでしたか?
はい。ふだんアーティストとして、レコーディングのためにマイクの近くで歌うことはあっても、セリフを言って、アニメの絵に息を吹き込むことには不慣れで、自分でも全然しっくりこなくて……。オーディションの段階から右も左もわからない状態で、声優さんたちの技量がいかにすごいかを感じながら、とにかく自分なりに精一杯やろう! という気持ちでがんばりました。
Q:オーディションで印象に残っていることはありますか?
音響監督を担当されている藤本たかひろさんが、「作ってきてくれた声もすごくいいけど、一度、ふだん舞台とかで芝居しているときのニュアンスでやってみてもらってもいいかな?」って、優しく声をかけてくださって。僕に寄り添いながら、向き合ってくれる感じがすごく嬉しかったですし、僕もちゃんと応えたいなと思いました。
Q:役が決まったときは、どんな気持ちでしたか?
「エッ!?」っていう感じで、まずビックリしました。錚々たる声優の方々が本作のオーディションを受けていたことも最初は知らなくて。そもそも声優さんたちは、キャスティング(制作側がオファーすること)がほとんどなくて、オーディションが基本だということにも衝撃を受けました。そんなすごい方々がたくさんいる中で、僕でいいのかな? って心配になると同時に、やっぱり嬉しくもあって。これはがんばらなきゃ! という感じでした。
Q:収録にあたって、どのような準備をしましたか?
オーディションで選んでいただいたので、声自体はそのときのままがいいのかなと思って。とにかく第1話の脚本を読み込んで、そのセリフはどう演じたほうがいいのかを考えました。あとは、動画を見て、自分の出番の秒数を台本にメモる作業が必要だということにも、第1話の現場で初めて気づいて。第2話以降、ちゃんとやるようになりました。当然ですけど、すごい量の準備時間が必要なんだなと。それは想像以上でしたね。
Q:アフレコは単独? もしくは複数でおこなわれましたか?
最初のほうは単独でやっていて。10話以降から、キャスト全員での収録にも参加させていただきました。そこからはマイクワーク(スタジオで声優たちが代わる代わるマイクの前に立ち、声を収録していく動き)との闘いですね。これがまたすごくて……。マイクは4本あるんですけど、キャストも10人以上いるので、いつどこに誰が入るかをテスト中に見定めて。シュッと入って、シュッと抜ける。まさに挑戦の連続という感じでした。
Q:アフレコで印象に残っている演出は?
ギャグコメディーということで、ツッコミのニュアンスがけっこう独特なんですよね。たとえば「なんでやねん」というセリフだったら、ふつうに言うんじゃなくて、「なんでやね~ん!」って、伸ばすほうがアニメにハマるっていう。すごいテクニックだなと思いました。知らないことが多かったので、いろいろ丁寧に教えていただきましたね。他のキャストのみなさんは、ほとんどワンテイクで決めていくんですけど、僕は最初のほうのセリフはぜんぶ何回かやり直しして。初心者ということも踏まえた上で、みなさん、ずっと優しくしてくださって、すごくありがたかったですね。
Q:ベテラン声優陣に感銘を受けたことはありましたか?
収録現場では、まず、制作スタッフがいるダビングステージに行って、事務所名と自分の名前を言った後に「よろしくお願いします!」と挨拶して、それから収録ブースに入るんです。そういう、いろいろなルールをみなさんがキッチリやっているのを見て、とても真摯な職業だな、すばらしいなと感じました。一言では言い切れないくらい、すごいものをたくさん見せていただきましたね。マイクワーク1つとってもそうですし、ただ声をのせることだけがスキルではなく、いろんな面で、ずっと感動しっぱなしでした。もう本当に、1人1人リスペクトしています!
Q:今回演じた入道連助というキャラクターをどうとらえていますか?
すごく勉強ができて、クラス委員として、クラスを引っ張る力もあって、視力がとてつもなく良い、一つ目妖怪。育ちがいいのに、言葉づかいがちょっと悪かったりするところも愛らしいキャラクターです。
Q:本作のどんなところに魅力を感じますか?
笑えるところですね。コンプラぎりぎりのセリフがたくさんあるのも、またおかしくて。あ、これ大丈夫なんだ!? みたいな(笑)。クラスメイトや先生たちが、みんな個性的で楽しそうなところも好きです。キャラクターのバックボーンがしっかりと作られているので、観れば観るほど、1人1人を好きになっていくアニメだなと思いました。
Q:高野さんが特に好きなキャラクターは?
僕視点だと、やっぱり入道が一番好きですけど、本当に全員素敵で。主人公の安倍晴明先生と、学園の保健医を務めるたかはし明先生もいいですね。たかはし先生はサイコパスって言っていいのかわからないですけど、すごくクセが強くて、観ていてゾクゾクするような魅力がありますね(笑)。
Q:妖怪が出てくる話は、もともと好きでしたか?
そうですね。「妖怪ウォッチ」と関わる機会をいただけたこともあって、「妖怪ウォッチ」のゲームは、すべてのメダルをコンプリートするくらいまでやりこみました。そこで、妖怪にちょっと詳しくなりましたね。登場する妖怪のキャラクターが、もともとは何の妖怪だったかを調べるのもおもしろかったです。
Q:完成した本編を観た感想は?
もうすごかったです! 収録のときは、まだコマ数も少なくて、鉛筆で描いたような状態の絵に、声を当てていたんです。そのときの絵が最終的に、あれほどなめらかに動く様子にまず感動しました。アニメの絵に曲もハマって、キャラクターの声も、SE(効果音)も乗っかって。特に声優のみなさんの声のすばらしさ、凄みが伝わってきて、さらに感動しました。
取材・文:石塚圭子 撮影:杉映貴子
【インフォメーション ANIME】
月刊「G ファンタジー」でまもなく連載10年を迎え、シリーズ発行部数累計90万部を超える田中まいの人気コミック。憧れの教師になった気弱で泣き虫、ヘタレな新米教師・安倍晴明(あべ・はるあき)が日本中の妖怪たちが集う百鬼学園に赴任し、生徒だけでなく、同僚教師も妖怪という個性豊かな面子に日々振り回されながら、ゆるく、熱く、ゲスく、騒がしく、そして涙誘う学園ライフを過ごしていく。主人公・安倍の声を担当する逢坂良太をはじめ、鈴木崚汰、谷江玲音、鬼頭明里、綾坂晴名、堀江瞬、岩崎諒太、福山潤ら豪華声優陣が集結。高野洸が初のレギュラー声優を務める。
アニメ「妖怪学校の先生はじめました!」は10月8日より TOKYO MX ほかで放送・配信
(C) 田中まい/SQUARE ENIX・妖はじ製作委員会