A・バセット、『チョコレート』を蹴った理由
第75回アカデミー主演女優賞に輝いたハル・ベリーが、黒人女性として初のオスカーを受賞したことはいまだに強く印象に残っているが、その受賞対象作が『チョコレート』であった。ここにきて、ベリーが演じた役を断ったアンジェラ・バセットが、その理由について某雑誌に語った。「あの役は黒人女性を売春婦扱いし、ステレオタイプ化した役柄だったから断ったの。10年たっても出演したことを誇りに思えるような作品にしか出演したくなかったから。メリル・ストリープだって、そんな役を演じなくてもオスカーを手にしているでしょう。」バセットは決してベリー自身や彼女の演技を批判しているのではないことをインタビューで強調しているが、実はこの役柄を蹴ったのはバセット以外にも数名いたらしい。