カンヌ映画祭で話題の『誰も知らない』一般に初披露
『誰も知らない』は15年前、実際にあった“巣鴨子供4人置き去り事件”を基に映像化し第57回カンヌ映画祭コンペティション部門にて柳楽優弥が最年少で主演男優賞を受賞し話題となった作品だ。6月30日、本作の一般に向けて初の試写会が東京のル・テアトル銀座で開かれた。是枝裕和監督が舞台挨拶に現れ15年の歳月をかけて撮り終えた本作について「まさに産み落としたという感じ、今はぽっかりと穴が開いた気分」と現在の心境について語った。また、「劇中、子供たちだけで暮らしていたアパートは1年近く借りていたもので、撮影に使用しない時は助監督が実際に住んでいた」と撮影当時のエピソードを披露した。上映終了後、開場からは大きな拍手が起き一般客の心をしっかりとつかんでいた。