『オペラ座の怪人』完全映画化で天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー来日中
誰もが認めるミュージカルの最高傑作「オペラ座の怪人」が、同作を作曲した天才アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽、脚本、プロデュースにより完全映画化された。10月18日、都内の劇場で完成披露試写会が行われ、ロイド=ウェバーと監督のジョエル・シュマッカーがそろって来日した。
舞台「オペラ座の怪人」の生みの親であるロイド=ウェバーは、映画化しようと考えた理由について「映像という形で永遠に残したいという思いと、より多くの人に観てもらいたいから」と、作品に対する愛情を語った。一方シュマッカー監督は「舞台を見たことがない人がターゲットだよ。観たことがある人もはるかにスケールが大きいので満足してもらえるはず」と映画の持ち味を存分に生かした出来栄えになっていることをアピールした。
なお、本作の配役だが、キャストはすべて吹替えなしで挑んでおり、ミュージカルのファンも納得の美声を披露している。ファントム役には歌は初挑戦ながら、素晴らしい声の持ち主である『タイムライン』のジェラルド・バトラー。歌姫クリスティーヌ役には7歳の頃からメトロポリタンオペラで歌っていた経験のある17歳のエミー・ロッサム。ラウル役にはブロードウェイで活躍中のパトリック・ウィルソンが起用された。
舞台装置もみどころで、劇中大切な役割を果たすシャンデリアは、あのスワロフスキー社からプロモーション用にと提供されたもので、重量は3トン、値段は150万ドルもする。そのほか音楽の面では、ロイド=ウェバー自らが作曲した3曲もの新しいシークエンスが追加されているのも貴重だ。映画版『オペラ座の怪人』は、目と耳そしてハートで存分に味わうことができる21世紀最高のミュージカル映画になるだろう。
『オペラ座の怪人』は2005年正月公開予定。