ハリウッド産『SAYURI』の正体を渡辺謙らが明かす
スティーヴン・スピルバーグ製作、チャン・ツィイー主演の芸者物語『SAYURI』がついに撮影を終了した。キャストにはアジアのスターが勢ぞろいしており、監督は『シカゴ』でアカデミー賞の作品賞に輝いたロブ・マーシャルが務め、全編英語で撮影された世界規模の大作だ。
会見場にはロブ・マーシャル監督を始め、渡辺謙、ミシェル・ヨー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、コン・リー、大後寿々花ら主要メンバーが登壇した。最大の焦点と言える、ハリウッドが日本文化をどのように映像化したのかについて“さゆり”が思いを寄せる“会長”役を演じた渡辺謙は「『ラスト サムライ』のときは正しい日本の描き方がされるようアイデアを出したが、今回は監督に全権をゆだねた」という。その出来栄えについて桃井は「ちょっと違う点もあるけど、それがすごく美しいのよ! アールデコと日本が合わさった感じで。」と、原作者が外国人であるがゆえの魅力を語った。
会見では1月29日に撮り終わったばかりの映像が、三味線の音色をBGMに数分間映し出された。舞台演出出身の監督らしくダイナミックで、日本文化を尊重しつつもファンタジックな映像美を追求した素晴らしい世界が広がっていた。この後監督は編集作業に入り、世界公開は2005年の12月を予定している。