ヴェネチア映画祭でブーイングを浴びた映画は……
ベネチア映画祭コンペティション部門の上映で、辛らつなベニスの観客からブーイングが起こった。
そのかわいそうな映画は、入賞の呼び声も高かったロベルト・ファエンツァ監督の『The Days of Abandonment』。夫に逃げられた女が、徐々に人生から転落していく様を描いた作品だったが、上映中、観客席から聞こえた失笑はやがてブーイングに変わった。
これに対し、韓国映画『親切なクムジャさん』は子どもの殺人シーンなど残酷な描写があったにもかかわらず、観客の心を引きつけ、上映後は監督であるパク・チャヌクに温かい拍手が贈られた。