フィリップ・シーモア・ホフマン、カポーティ役への懸念
トルーマン・カポーティの小説「冷血」の映画化で、カポーティ自身を演じる予定のフィリップ・シーモア・ホフマンが、この役に対して躊躇を感じている。ホフマンは、作家の奇妙な考えや独特の言葉遣い、自意識の強い言動を演じることについて、映画ファンがそれらを見たいと思うかどうか、疑問に感じているよう。役を受けて以来、「俺は一体何に首をつっこんだんだ?と感じはじめた」そう。「カポーティに会った人は、誰もがアゴが落ちるような体験をする。彼を充分に演じたとしたら、観客も同じ体験をするだろう。でも、それは求められることなのか?」と語っている。脇を固めることが多いホフマンだが、本作では主演としてアカデミー賞候補の呼び声も高く、大きなチャレンジであることは間違いなさそうだ。