ジョニー・デップの顔がパペットとそっくりな理由、バートンが語る
『ティム・バートンのコープス・ブライド』のティム・バートンが、劇中に実際使われたパペットを自ら持参して来日した。実際に使われたパペットというだけあって、思い入れは強いらしく、「あれ? まつげはどこだ?」などと、常に主演女優と、主演俳優に気を配る一面を見せた。
また、主人公のビクターの声を担当したジョニー・デップが、パペットにそっくりだということを指摘されると、「実は、すごくたくさんの人からそれを言われるんだけど、この映画のキャラクターの絵を描いたのは『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のすぐ後で、およそ10年前。だから、そのときまさかジョニーがビクターの声を担当するなんて決まってもいなかったから、彼らがそっくりなのは本当に偶然の一致なのさ」と語った。
本作は、人形の動きを少しずつ変えながら一コマずつ撮影したものをつなげるという気の遠くなるような作業で作られるストップモーションアニメだが、当の本人は楽しくて仕方がなかったそうだ。前回プロデューサーとしてかかわった『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』で、ストップモーションアニメにはまってしまったバートンは、本作で自ら監督を担当。パペットたちも、前回からさらに進化したようで「『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の時は、主人公は骸骨だったから顔の表情を何パターンか用意してそれを交換しながら撮影したけど、今回は人間が主人公だから、眉毛や、目や表情を細かく動かせる特殊なパペットを作り出した」とあくまで、ディテールにこだわった。
「これは、子供たちを怖がらせる映画でも、ただのアニメでもない。コープス・ブライド(死者)のピュアな心が作り出した、ファンタジックで美しいラブストーリーとしてたくさんの人に楽しんでほしい。僕としては、ガイコツ犬が一番オススメのキャラクターだよ! 」と日本のバートンファンにむけてメッセージを贈った。
『ティム・バートンのコープス・ブライド』公式サイトcorpse-bride.jp