チャン・ツィイー号泣に、桃井かおりがもらい泣き
11月29日、両国国技館にて『SAYURI』ワールドジャパンプレミアが行われた。プレミアには多数の芸能人が出席。和服姿の藤原紀香、南野陽子、加藤ローサらがレッドカーペットを華やかに彩った。
入り口に設置された真っ赤な鳥居をイメージしたセットの前に、キャストのチャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、桃井かおり、役所広司、工藤夕貴、大後寿々花らが現れると、先に到着していた製作者、監督のロブ・マーシャルが拍手で迎え、全員ががっちり抱き合いながら映画が完成した喜びを噛みしめていた。
上映後の舞台あいさつでは、中国の女優でありながら芸者役を熱演したチャン・ツィイーに大きな拍手が送られ、感極まった彼女は号泣。
ミシェル・ヨー、ケリー・ヒロユキ・タガワも声を詰まらせながらあいさつを行うと、それまで体中に巻きついた黒い鞭(桃井いわく、この鞭は劇中で置き屋の女将役の桃井がサユリに対して行う体罰の際に使用した鞭をイメージしたもの)を、ブンブン振り回していた桃井かおりにも異変が。
「私たち、本当にいつのまにかとても愛しい関係になってしまっているんです。だから、普段は泣かない私まで今日は胸がいっぱいです」と思わず涙を見せた。
「ここにいるキャスト、スタッフ全員の夢が、スクリーンに詰まっています」というミシェル・ヨーの言葉どおり、アジアの俳優が結集してこれだけのハリウッド大作が作られたのは、史上初めて。
また、来場ゲストのひとりデーブ・スペクタ-は「この映画で、日本のゲイシャはすぐに性的な関係が結べるなどという外国の間違ったイメージを払拭して、素晴らしい日本の文化を世界に広める最高の作品になるはず」と語った。
キャスト全員の映画への熱い情熱が伝わった、感動的なジャパンプレミアとなった。
『SAYURI』は12月10日より日米同時公開。
『SAYURI』オフィシャルサイトmovies.co.jp