スティーヴン・スピルバーグ監督、イスラエル総領事から苦言
ロサンゼルスのイスラエル総領事が、スティーヴン・スピルバーグ監督の新作『ミュンヘン』について「見かけだおし」と非難している。この映画は、1972年のミュンヘン・オリンピックでイスラエル選手団がパレスチナのゲリラ集団に拉致・殺害された事件を描いているが、イスラエル総領事のダノッチ氏は、「ハリウッド映画としてはよくできた作品だが、メッセージ性という点では、不確実で疑問が残る」とコメント。「イスラエルの情報機関モサドのエージェントと、パレスチナのテロリストのモラルを不正確に同一化している。数十年にわたる痛々しい闘争を、見かけだおしで取り扱おうとしている」と、厳しい発言をした。