韓国の歴代観客動員数を塗り替えたゲイ映画って?
韓国で2005年末に公開され観客動員数を伸ばしてきた韓国映画『王の男』(仮題)が、3月5日の段階で1,180万人を超える動員記録を打ち出し、それまで1位だったチャン・ドンゴンとウォンビン主演の『ブラザー・フッド』(1,174万人)を抜いて韓国では歴代観客動員数1位となった。
『王の男』(仮題)は二人の宮廷芸人と、朝鮮時代に実在した王・燕山君との間に繰り広げられる嫉妬と愛のドラマであると同時に、当時の大衆文化、権力社会を見事に描いた作品。これまでの韓国での観客動員の公式である「高予算+トップスター+愛国心+家族愛」をくつがえし、『王の男』(仮題)は「低予算+時代劇+同性愛」。口コミで評判が広がり一人で約50回見るマニアも登場したほか、王の寵愛を受ける美しい青年芸人役を演じたイ・ジュンギは一躍トップスターの仲間入りを果たした。
韓国では燕山君政権と現大統領ノ・ムヒョン政権を比較したニュースが大きく報道されるなど、年明け早々「『王の男』シンドローム」が巻き起こっている。日本では2007年の春に公開予定。