スティーヴン・スピルバーグ監督の製作会社が訴えられる
ニューメキシコ州南部に暮らす家族が、スティーヴン・スピルバーグ監督のプロダクションが制作したテレビシリーズ「イントゥ・ザ・ウェスト」で、プロデューサー陣を相手に訴訟を起こした。理由は、現場のスタイリストが8歳の少女の髪を無断で切ったこと。この家族はアメリカ先住民のメスカレロ・アパッチ族の血を引く一家で、女の子は成人女性となる儀式を受けるまで髪を腰まで伸ばす風習がある。少女の父親は「髪を切るのを許されるのは両親だけ。誰も許可を求めてこなかった。耳の上まで切られ、まるで男の子のよう」と語っている。製作側は、先住民の血を引く男子エキストラが充分に集まらず、スタイリストは少女の容姿を男の子に見えるようにしたかった、とのこと。一家は、慰謝料25万ドルと損害賠償7万5千ドルを要求している。[3月18日 ニューメキシコ]