hitomiと松田龍平が血まみれで共演
11日、塚本晋也監督がひとりで監督、脚本、撮影、美術、編集をこなすという『悪夢探偵』の製作披露記者会見が開かれた。
この映画では歌手のhitomiが、本格的なホラークィーンとしてスクリーンデビューすることも話題の一つ。塚本晋也監督はホラー映画の鬼才ともいわれているがhitomiはホラーが大の苦手。「お話をいただいて塚本監督の『鉄男』を観たのですが『えーっ!』と思ったのが正直な感想です」しかしほかの塚本作品を観ていくうちにhitomiの中にも変化が起こったらしい。
「塚本監督の作品の中にはどれもみな社会に対するメッセージのようなものが含まれていて、わたしも詞を書くので共感できるところがありました。それで、ちょっと無理かな……と思っていたのが、やってみないと分からないじゃん! と思うようになりました」と出演する決心にいたるまでの心の動きについて語った。
また、悪夢探偵を演じる松田龍平は「マントを着ているのですが、その下はハダカなんです。寒いし、血のりべったりの撮影でしたが、塚本監督にパワーをもらって気持ちよく臨むことができました」とコメントし、初共演のhitomiについては「ハードな撮影をまじめにこなしていてそのパワーはすごいと思いました」と褒めていた。
『悪夢探偵』は2007年陽春、シネセゾン渋谷、テアトル梅田ほか全国にて公開