知る人ぞ知る、日本映画批評家大賞の激レア授賞式
2日、第15回日本映画批評家大賞の授賞式が、カナダ大使館にて開催された。司会は映画評論家の水野晴郎が司会を務め、会場には倍賞千恵子、田中裕子、市川染五郎ら日本を代表する豪華俳優陣らがぞくぞくと登場した。
日本映画の発展に貢献した俳優に贈られるゴールデン・グローリー賞を受賞したのは、千葉真一、加山雄三、里見浩太朗、倍賞千恵子らベテラン俳優4名。加山は「ぼくは今まで賞を受賞した経験が1度しかない。今回が2度目です。本当に“ショウ”がない俳優です」と照れ隠しにジョークを披露。里見まで「ぼくも2度目です!」と仲良く“ショウ”がない俳優ぶりをアピールした。
日本映画批評家大賞の名はあまり知られていないが、数名の映画評論家たちで構成された組織で、個性的で優れた作品を称える授賞式だ。一般的な授賞式は多数決で決められるため、どうしても1つの優秀な作品がさまざまな賞を独占する傾向にある。そのことを嘆いた日本映画批評家大賞選考メンバーらが、「3、4番手の優秀な映画人たちに光を!」の精神で選び抜いた受賞者たちは、通好みの味のある演技を見せた映画人ばかりだった。
そのほか、『透光の樹』井川遥、『カーテンコール』藤井隆、「リトルショップ・オブ・ホラーズ」山本耕史と上原多香子らが登壇した。