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「ヤング批評家賞」に中野野裕之監督

第59回カンヌ国際映画祭

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学生3人(写真右3人)から賞状を受け取り、照れ笑いをうかべる中野裕之監督
学生3人(写真右3人)から賞状を受け取り、照れ笑いをうかべる中野裕之監督

 仏で開催中のカンヌ国際映画祭で26日夜、メーンのコンペティション部門よりも一足早く「批評家週間」部門の各賞の発表があった。

その中で、仏と独の学生が選ぶ「ヤング批評家賞」に、中野裕之監督の短編『アイロン』が選ばれた。同作品は、コピーライターの東本三郎氏の小説「人生市場 闇市篇」の中の同名短編をモノクロで映像化したもの。白いモノを見ると、どうしてもアイロンをかけずにいられないヤクザの性を描いた15分の物語。

知り合いである東本氏から、「カンヌに出せるような映画を作って欲しい」と依頼を受けた中野音監督が、主演にボクサーの家住勝彦氏を起用して、2日間で撮り上げた。この日、授賞式に参加した中野監督は、愛らしい女子学生から賞状を受け取ると、満面の笑み。副賞もない小さな賞だが、「たぶん学生ということでストレートに感じたままに賞をくれたと思うので、それがうれしい」。

もっとも本音は、「奥さんに、『無駄なお金を使って。何も(賞を)取れなかったら帰ってくるな』と言われていたので(苦笑)」とポツリ。ホッと胸をなで下ろした様子だった。短編『アイロン』は、6月7日から東京・ラフォーレ原宿などで開催される「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2006」で凱旋上映される。

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