グワシ!!　楳図かずおが恐怖の太鼓判！

　楳図かずおの人気ホラー漫画を映画化した『神の左手 悪魔の右手』が今月22日より公開される。

　「怖がりの人は、絶対に観られないね」とうれしそうに恐怖の太鼓判を押したのは、ほかでもない原作者の楳図かずおだ。
　
　「呪い」や「たたり」をベースとした最近の日本映画と違い、「人間の恐怖」を描いた本作は、心理的に襲ってくる恐怖の連続。なかでも、楳図いち押しの恐怖シーンは、「ケーキ」にちなんだある場面。「恐ろしいシーンは、たくさん含まれているけれど、あれほどリアルに怖い！　って思えるシーンはないと思います！」と大満足のワンシーンだ。

　出来上がった作品を観て大満足だったという楳図は、物語のキーマンである父親役を熱演した田口トモロヲについて、「CGなしで、あれだけ怖い演技を見せてくれた田口さんは、本当にすばらしいです！」とべた褒め。
　今は、CGなしで恐怖映画が撮れるような、すごいキャストを探しているという楳図。「最近は特殊メークとかがすごいけど、ぼくは本物の蛇女さんや、怖い人がいるのなら、ぜひ彼らに出演して欲しいんです！」と、みずから地球上にいるかもしれない化け物たちにラブコール（？）を送っていた。
　
　とにかく人が恐がるところを見るのが、楽しくてしょうがないという楳図が、初めてホラーに興味を持ち始めた原点はなんと、父親が寝る前に聞かせてくれた“お話”だそうだ。

　「蛇女の話はとくにお気に入りでした！」となんとも珍しい幼少時代の思い出を聞かせてくれた楳図かずお。ホラーファンのハートをグワシ！　とつかむ新作に乞うご期待だ。

『神の左手 悪魔の右手』は7月22日より公開
『神の左手 悪魔の右手』公式サイト　kaminohidarite.com