9・11から生還した元警察官がオリバー・ストーン映画に参加
世界を震撼させた「9・11」を巨匠オリバー・ストーンが映画化した『ワールド・トレード・センター』の日本公開が10月7日に決まった。公開に先がけて来日したのは、登場人物のモデルで、本作に俳優兼アドバイザーとして参加したウィル・ヒメノ。彼は元・港湾局警察官であり、9・11の際には市民の避難誘導のため現場へ駆けつけた折、ビルの崩壊で瓦礫(がれき)の下敷きとなるも奇跡の生還を果たした。
ヒメノは、6年がかりで得た警官のポジションも同日に被った足のけがによって余儀なく退官。その後は、PTSDに苦しみながらもリハビリのため積極的にメディアに登場し、9・11について語ってきた。「真実を伝えるためなら躊躇(ちゅうちょ)はない!」と本作に参加。
オリバー・ストーンが警察官を消防官に変えて撮ろうとしたシーンでヒメノは「実際は警官だった。遺族も観るので警官にするべき」とオリバー・ストーン監督と押し問答をし、ついにはオリバー・ストーンを説き伏せた逸話がある。
生還するための4つの秘訣について、「チームワーク」「経験に基づく知識」「信仰」「生きる意欲」だと語った。
『ワールド・トレード・センター』は10月7日より日劇1ほかにて公開。
『ワールド・トレード・センター』オフィシャルサイトwtc-movie.jp