黒木瞳、世界公開決定の中田秀夫の『怪談』で「狂おしい愛」に挑戦!
現在ハリウッドでも活躍中の中田秀夫監督が、5年ぶりに日本でメガホンをとった作品『怪談』の製作発表が、25日、東宝撮影所内で行われた。落語家・三遊亭円朝の最高傑作「真景累ヶ淵」を映画化した本作は、映画初主演となる尾上菊之助、黒木瞳を主演に迎え、すでに世界公開が決定している。6月のクランクイン以来、3か月に渡った撮影も今月末にクランクアップを迎えるキャストは、会見に晴れやかな表情で登場した。
会見前には、落語家の五街道雲助が「真景累ヶ淵」を語り、会場を恐ろしい怪談の世界に包み込んだ。しかし主演の尾上菊之助、黒木瞳、麻生久美子、井上真央、木村多英、瀬戸朝香が、黒澤和子デザインの豪華な着物姿で登場すると、色とりどりの華やかな雰囲気に一変。尾上が、「初めての主演作で、とてももてる男を演じさせていただきました。プライベートではまったくもてないので、こんなに美しい女優の皆さんにモテた撮影中の3か月間は本当に幸せでした」と語ると、会場は笑いに包まれた。
また、中田監督とは『ほの暗い水の底から』以来2作目の仕事となった黒木は「久しぶりの仕事でしたが、中田監督がいつも頭に巻いていたタオルがオシャレなてぬぐいに変わっていたこと以外、作品への真摯な態度は変わっていらっしゃいませんでした」と語った。
「現代人にも通じる“狂おしいまでの愛”を描きたかった」という中田監督。それぞれが、かつてない過激なシーンに取り組んだという『怪談』は2007年、全国ロードショーされる予定。