六本木で華やかにオープニング・イブ! キムタク主演『武士の一分』ワールド・プレミア!
第19回東京国際映画祭
2002年『たそがれ清兵衛』、2004年『隠し剣、鬼の爪』……藤沢周平原作・山田洋次監督の時代劇3部作の完結作で、ウォン・カーウァイ監督の『2046』で世界的にも注目を集めている木村拓哉が主演を務めた『武士の一分(いちぶん)』が東京国際映画祭のオープニング・イブを華やかに飾った。
オープニング・イブに選出された邦画は、本作が映画祭史上初。日本の四季を思わせる、紅葉に彩られたプレミア会場に、外国から映画祭の取材にやってきた記者からは感嘆のため息が漏れていた。また、紅葉で作られたレッドカーペットに主演の木村拓哉、ヒロインの檀れい、桃井かおり、山田洋次監督が現われると国内外から集まった多くの報道陣からフラッシュがたかれ、キムタクを一目見ようと沿道に集まったファンから黄色い歓声が鳴り響いた。
藩主の毒見役を務めたことから失明し、幸せな生活からどん底に落とされてしまう武士を熱演した木村を、ヒロインの檀れい は「本当に目が見えなくなってしまったんじゃないかと思うほど、ドキドキする演技を見せられました」と絶賛。また、桃井かおりからも「木村くんと山田監督が本当に信頼し合っているのが分かり、嫉妬してしまいました」とほめられると当の木村は照れた表情で、「ほんとは、すっごく目がいいんですが……、盲目である演技というのは、目を開けていても何も見えていてはいけない。とても不自然で、難しい演技でしたが、共演者、監督に支えられて乗り切れました」と話した。
「たくさんの人たちが、気持ちをこめて作った映画です」と感無量の山田監督と、共演者がシャンパンで乾杯すると空から無数の紅葉が舞い降り、日本の情緒あふれる豪華なプレミアとなった。
『武士の一分(いちぶん)』は、12月1日より丸の内ピカデリー2ほかにて公開。
『武士の一分(いちぶん)』公式サイト ichibun.jp