衝撃の映像! 阪神・淡路大震災を目の当たりにした子どもたち
11日、阪神・淡路大震災を生きぬいた人々を描く感動作『ありがとう』(赤井英和主演)の親子試写会が、銀座・東映試写室にて開催され、上映後、防災アドバイザーの山村武彦氏が講演を行った。防災・危機管理対策の第一人者である山村氏は、1995年の震災時、すぐさま現地へ飛び、調査と救助ボランティアをした実績の持ち主。この日は、当時の様子を交えながら、災害時に必要な心構えをレクチャーした。
「大地震はいつどこで起こってもおかしくない」と語る山村氏は、日ごろから災害に対する準備をしておく必要性をアピール。また、これまで数多くの自然災害を目の当たりにしてきた経験から、「よく“地球にやさしく”という人もいるが、それは人間中心の発想。あくまで、人間は自然の一部でしかないことを知ってほしい」と防災アドバイザーならではの視点から防災のあり方を問いかけていた。
『ありがとう』の魅力について、「この映画が教えてくれるのは、命に対する“ありがとう”だと思う」と山村氏。また、今作のプロデューサーと特撮監督を務めた仙頭武則は、「この映画には、3つのタイプの人間が出てきます。呆然として動けなくなる人、自分のことだけ考えて動く人、自分ではなく誰かのために動く人。皆さんは、どのタイプになりたいですか?」と作品のテーマを語り、会場の子どもたちも真剣に耳を傾けていた。今回の親子試写会は、阪神・淡路大震災を知らない世代にとって、身近な災害について考えるきっかけになったようだ。
『ありがとう』は、11月25日より全国ロードショー
『ありがとう』オフィシャルサイトarigato-movie.jp