「プリズン・ブレイク」生みの親、ポール・シュアリング独占インタビュー!
頭脳明晰な青年が決死の脱獄劇を繰り広げるテレビドラマ「プリズン・ブレイク」。日本ではすでにシーズン1の前半がDVD&ビデオでリリースされ、高い人気を得ている本作。多くのファンが待ちわびる後半のリリースを前に、クリエーターのポール・シュアリングが来日し、インタビューに応じた。
TVドラマのクリエーターとは、いわば総合監督のような存在。製作総指揮とチーフ脚本家も兼任するシュアリングは、企画からキャスティング、脚本執筆、編集に至るまで、ドラマにおけるさまざまなプロセスに関わっている。現在、本国アメリカではシーズン2がオンエアされているが、彼のもとには「シーズン2の好評を受け、すでに放送局のFOXからシーズン3の依頼が来ている」そうだ。そのため、「今はシーズン3の構想をスタッフと一緒に練っている段階でもある」という。
「面白いドラマになる手ごたえは、アイデアを思いついた当初からあったけど、ここまでヒットするとは予想していなかったよ。ヒットした要因はいろいろ考えられるけれど、そのうちの1つは主演のウェントワース(マイク・スコフィールド役)にある。彼が主演するドラマなら、どんな内容でも人気が出たんじゃないかな(笑)」。
無実の罪で死刑を宣告された兄を救うため、自らも罪を犯して兄と同じ刑務所に入り、綿密な脱獄計画を企てる主人公マイケル。演じる美形俳優ウェントワース・ミラーは、本作をきっかけに大ブレイクを果たした。「現在「プリズン・ブレイク」は世界40か国で放送されているけど、サウジアラビアではウェントワースのことをセックスシンボルだと言っているそうだよ。もちろん、彼はアメリカでも絶大な人気がある。フィジーや日本でもね。ここまで人気者になるとは、クレイジーだけれどうれしいサプライズだね」。
クリエーターだからこそ知る、ウェントワースの知られざる秘密は? 「彼はすごく歌がうまいんだよ。大学時代にも歌っていたそうだ。彼の歌声を披露するために、いつか「プリズン・ブレイク」でもミュージカル仕立ての特別エピソードを作ってみたいね(笑)」。
ウェントワースに首ったけのシュアリングだが、実はお気に入りのキャラクターはほかにもいるという。「登場人物は全員自分の子どものようなものだけど、ティーバッグはなかなかいいね。笑えるよ」。なんと、血の気が多く、クレイジーで、かわいい青年に目がない終身犯ティーバッグがお気に入りだとは! 刑務所内の嫌われ者でありながらも、強引にマイケルの脱獄計画に加わるティーバッグの今後にも要注目だ。
ところで、「プリズン・ブレイク」をきっかけにキャリアを激変させたのは、ウェントワースだけではないようだ。
「10年ほど脚本の仕事をしてきたけれど、このドラマと共に僕のキャリアも転機を迎えた。現在は映画界からもいろいろなオファーを受けている状態なんだ。すごくうれしいことだよ。『大アマゾンの半魚人』のリメークにも関わるし、ドイツ映画『es[エス]』のリメークを監督する予定にもなっているんだよ」。
ドラマの行方と同様、クリエーター、ポール・シュアリングの今後からも目が離せない。
「プリズン・ブレイク」DVDコレクターズBOX2
◆5枚組 税込10290円(vol.8~12:各本編2話 / vol.12のみ本編1話 収録)
レンタル:vol.1~vol.7 好評レンタル中、vol.8~vol.10 2006年12月2日レンタル開始、vol.11~vol.12 2006年12月16日レンタル開始