ラース・フォン・トリアー監督、新作で新たな実験
ニコール・キッドマン主演の『ドッグヴィル』で知られるデンマーク人監督、ラース・フォン・トリアー監督が、新作『ザ・ボス・オブ・イット』(原題)について語った。実験的な作品で観客を驚かせてきたトリアー監督だが、今回の作品もかなり斬新なもので、カメラを決まった場所に固定し、カメラマンを使わず、ズームや上下左右の動きをコンピューターの自動操作に任せる、というもの。トリアー監督がウェブサイト「スクリーン・デイリー」で語ったところによると、この映画は「気軽に見ている人には、故障か間違いにしか見えないだろうが、じっくりと見れば、そこには解くべき謎があるんだ」とのこと。このコンセプトをトリアー監督は「ルッキー」と名づけ、「映画での心理ゲーム」と呼んでいる。