ミス・サンシャイン、11歳の純真少女“ゲイ・ドラッグ・セックス”はヘッドフォンでブロック!
公開の規模が小さかったにもかかわらず、口コミで話題が広がり、全米で2か月間トップ10入りを記録しつづけた『リトル・ミス・サンシャイン』は、全米中の批評家から大絶賛されたインディペンデント映画の秀作だ。
本作は、毎日変わらぬ日々を暮らしていたフーヴァー家の末っ子、オリーヴが全米の美少女コンテスト「リトル・ミスサンシャイン」に繰り上げ当選! カリフォルニアのコンテスト会場まで、黄色いワゴンに乗ったフーヴァー一家の旅が始まるというストーリー。
つい大爆笑してしまうようなブラックユーモアにあふれたセリフと、ホロリとさせられる一家のエピソード。本作で眼鏡っ子の末娘オリーヴを演じ、第19回東京国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞したアビゲイル・ブレスリンが来日した。
『リトル・ミス・サンシャイン』では、ちょっぴり小太りだったアビゲイルだったが、部屋に入ってきた彼女は小太りどころかスリムな女の子。インタビュアーが思わず「ちょっとやせた?」と聞くと、笑いながら「あれは、ファットスーツを着てたの(笑)! コットンでできてるんだけど、それを着るとおなかがポコッて出るんだ!」と答え、オリーヴの風変わりなファッションについては、「どうかなあ……。ひとつひとつを見ればかわいい洋服なんだけど、全部トータルで着ちゃうとなんか変だった!」と女の子らしい意見を聞かせてくれた。
それにしてもゲイ・ドラッグ・セックス、と過激な発言が飛び出すおじいちゃんとのシーンは、11歳の彼女が聞いて大丈夫だったのだろうか?
「映画を観ると分かるんだけど、大人の人が変なおしゃべりをしてるあいだ、オリーヴはいつもヘッドフォンをつけて音楽を聞いてるの。実際の撮影でも、ヘッドフォンからはすごい大きい音で音楽が流れてて、何を言ってるか全然分かんなかったの。ちぇって感じだったな」と残念そうに話す彼女に、同席していた母親も思わず大笑い。
サンダンス映画祭で、上映後、長いスタンディングオベーションを受けたときは、「みんなの喝采がブーイングだと思って、すごい怖くて、泣きそうになったの。そしたら、みんながほめてくれてるんだって分かってホッとした」そうだ。
まだまだ11歳、純真そのもののアビゲイルは初来日に大はしゃぎ。ポスターを指差しながら、「このバスに走って乗り込むのはすごく大変だったの! わたし、足ぶつけて泣きそうになってるのに誰も待ってくれないんだもん!」と言ってみたり、お兄ちゃん役のポール・ダノについて「彼はすごいんだよ! 撮影入る前は茶色だったのに、現場には黒に染めてきて、それでこないだまた会ったら金髪になってたの!」とおしゃべりもノンストップ。時差ボケで明け方に起きてしまったと目をこすりながらも、「明日は新幹線に乗って、京都に遊びに行ってくる!」と楽しそうに話していた。
劇中で、おなかがぽっこり出ていたオリーヴもかわいかったが、眼鏡もかけず、ちょっとオシャレをしたアビゲイルはとにかくキュートな11歳。来年のゴールデン・グローブ賞で主演女優賞にもノミネートされている天真爛漫なアビゲイル・ブレスリンの今後に大注目だ。
『リトル・ミス・サンシャイン』は、12月23日よりシネクイントほかにて公開
『リトル・ミス・サンシャイン』オフィシャルサイト movies.foxjapan.com