どっちがSで、どっちがM? 妻夫木と佐藤隆太の相性は抜群!
妻夫木聡を主演に迎え、浅田次郎の同名小説を映画化した人情時代活劇『憑神』の撮影現場が公開された。時代活劇にふさわしく、京都の東映太秦映画村で撮影中の現場で、妻夫木のほか、死神役の森迫永依、妻夫木の子分役を演じる佐藤隆太らのシーンが撮影された。
妻夫木と佐藤は『さよなら、クロ』やテレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」など過去に何度も共演し、本作は2005年の『ローレライ』以来の顔合わせとなる。気心の知れた2人は、撮影の合間にチャンバラごっこをしたり、突っつき合ったりと楽しそうにじゃれ合う姿が印象的だった。侍役の妻夫木が、腰にさした刀を抜いて佐藤を切るマネをすると、それに合わせ佐藤が「うわぁ~」と見事な切られっぷりを披露していた。
また、“死神”役の森迫が「佐藤さんは面白そう」とコメントすると、すかさず妻夫木が「何? 顔が?」とボケ、「いや、いや違うでしょ!」と佐藤がツッコミを入れるなど、長年組んでいるお笑いコンビのような相性の良さがうかがえた。
物語の設定は幕末、妻夫木ふんする下級武士の彦四郎は、現代でいうニートのような存在。人生の目標を見出せず、悶々(もんもん)とした日々を過ごしていた。そんな中、ついつい神頼みをしてしまい3人の“憑神”に取り付かれてしまったことからおこる騒動を、コミカルかつ人情味豊かに描き出す。
3人の“憑神”にふんするのは“貧乏神”に西田敏行、“厄病神”に赤井英和、“死神”に「ちびまる子ちゃん」のまる子ちゃん役が記憶に新しい森迫永依。妻夫木と芸達者な俳優陣とのからみも見どころのひとつだ。現場のスタッフによると「妻夫木さんはノリにノッていて、毎日すごく面白いシーンが続々誕生しています!」と作品の仕上がりが期待できそうだ。
撮影は10月31日にクランクインし、年末にはクランクアップを予定している。公開は2007年初夏。