オダギリジョーが爆弾発言?「海外で評価されている理由が、まったく分からない」
23日、『AKIRA』『スチームボーイ STEAMBOY』などで知られる大友克洋監督の最新作『蟲師』の完成披露試写会が行われ、主人公・ギンコを演じるオダギリジョーと大友監督が舞台あいさつに立った。会場は、ヴェネチア国際映画祭を沸かせた話題作をいち早く見ようと、多数のマスコミ関係者が集まり、立ち見が出る盛況振りだった。
現在、サンダンス映画祭でも上映中だという『蟲師』は、世界各国から配給オファーが舞い込むなど海外での評価が非常に高い作品。しかし、そんな状況について、主演のオダギリは「(理由が)まったく分かりませんね!」と爆弾発言。これには、隣に立つ大友監督も苦笑いを浮かべていた。
「この作品には、古き良き日本の情景がたくさん詰まっている」とオダギリ。どうやら、海外の人たちが、極めて日本的な世界観を持つ『蟲師』のどんな部分に引きつけられているのか興味があるようだった。
10数年ぶりに実写作品を手がけた大友監督は、アニメーションとの違いについて「何といっても、役者さんが演じてくれるのが楽しい」とコメント。初顔合わせとなったオダギリについては「漫画っぽくなりがちな役柄だが、キャラクターの持つ深みをうまく表現してくれた」と絶賛していた。
『蟲師』は、累計290万部を売り上げる同名人気コミックの映画化。100年前の日本を舞台に、不可思議な現象を引き起こす“蟲”と、その蟲たちと触れあうことを許された“蟲師”との人智を越えた攻防を描いた純和風VFXファンタジー。構想2年、撮影に3か月を要した大作だ。
『蟲師』は3月24日より全国ロードショー
『蟲師』オフィシャルサイトhttp://www.mushishi-movie.jp/