エドワード・ズウィック監督、ダイヤのキャンペーンに反対
アフリカの紛争地、シエラレオネでの不正なダイヤモンド取引と内戦の様子を描いた『ブラッド・ダイヤモンド』(原題)が話題を呼んでいるが、監督を務めたエドワード・ズウィックが、アメリカのダイヤモンド業界が行うキャンペーンに対し不快感を表している。アメリカのダイヤモンド業界は、アカデミー賞を含む映画賞のイベントにおいて、ダイヤの指輪をはめたスターがその手を上げたらアフリカのチャリティーに1万ドルを寄付する、というキャンペーンを行っているが、ズウィック監督は、このキャンペーンを「チャリティという名の贈賄」とコメント。記者会見で「残酷な皮肉だ。投票のため市民が手を上げることは、シエラレオネでは革命軍に手を切ってくれというようなもの」と語った。業界側は、新しいダイヤの99.8%は紛争とは無縁のものであり、この映画ができたから行っているものではない、と主張しているが、ズウィック監督は「ダイヤをはめた手を上げるという行為を、この映画が持つ影響力と同等に考えるのはおかしい」と、不快感を露わにした。