【独占インタビュー】ビッグボディとビッグソウル!『ドリームガールズ』ジェニファー・ハドソン
デビュー作『ドリームガールズ』で圧倒的な歌声と存在感を見せつけ、現在までに25個の映画賞を獲得しているジェニファー・ハドソンが来日した。アカデミー助演女優賞最有力候補であり、全米の“ドリームガール”と言われているジェニファーに、オスカーも間近の現在の心境を語ってもらった。
2004年、全米で大人気のオーディション番組「アメリカン・アイドル」で最終予選まで残った彼女だったが、優勝することはできなかった。「私は過去を振り返らないようにしているの。回りのみんなは、あの番組で優勝できなかったとき、まるで世界の終わりみたいなことを言ったけど、私はそう思わなかった。だから、前に進み続けただけよ。まさかこんなにすごい未来が待っているとは、予想もしていなかったけどね!」
前に進む気持ちで、同番組終了後も2年間コツコツと仕事を続けた結果、彼女は、人生を変えた『ドリームガールズ』出演への切符を手にすることになる。6か月のオーディション期間を経て、700人の中から、本作で最も重要なエフィ役に選ばれた。撮影中は、8時間もの間歌い続け、小さい靴で血を流しながらも、ひと言も文句を言わずに踊りつづけた。
『ドリームガールズ』の出演を境に、彼女の人生は大きく変わった。「週に4日、ディズニーのショーで歌っていた私には、マネージャーなんていなかった。でも今は、こうして、日本に来て、本物のお寿司を食べ(笑)、世界を見ることができる。こんな未来、誰が予想した? 私には、たくさんの賞よりも、こんな世界の変化が一番大きいの」
殺人的なプロモーションのスケジュールも彼女にとっては、夢の一部。映画を観た地元の友だちは「私の歌も演技もお構いなし。私の友だちは、あんた、ジェイミー(フォックス)とキスしたわね! 彼、ホットね!って大騒ぎよ(笑)」と笑う。
175センチに大迫力のボディを揺らして歌い上げる“and I’m telling you I’m not going“は、別れを告げられたエフィが、「NO!NO!NO! 私は絶対に離れない!」と地団駄を踏んで熱唱するクライマックスのナンバー。
「私、ひとこと言っておきたいのは、あんなに男にすがりつかないからね!」と大声で笑う彼女は、シンデレラストーリーと言われている自らの夢物語を、終わらせない強さを持った女性だった。「いまはまだ通過点、これからも前を向いて進み続けるわ」ときっぱりと語った。
そんな“ドリームガール”のジェニファーから、日本の女性たちにメッセージをもらった。
「あなた自身が、スターだって思いつづけて。そして、ぜったいに夢をあきらめないで。誰にも“君には無理だ”って言わせないで、だって、実現できるから!」
『ドリームガールズ』は2月17日より日劇3ほかにて公開。
『ドリームガールズ』オフィシャルサイトdreamgirls-movie.jp