宮崎駿の新作『崖の上のポニョ』は制作から一年半!すべて手書き!
空前の大ヒットとなった宮崎駿監督の『ハウルの動く城』から4年、3月19日、東宝本社会議室にて、スタジオジブリ待望の最新作が発表された。宮崎駿のオリジナル作品で、「人間になりたい」と願った金魚姫のポニョと、5才の男の子宗介の物語が描かれる作品『崖の上のポニョ』だ。
鈴木敏夫プロデューサーは、「制作に取り掛かって一年半。今回は、今までの作品のような緻密な絵とは違って、CGを使わない新しい描き方の長編に取り組んでいます。緻密さをなくすことで、アニメーションの楽しみは何なのかを考え、(宮崎は)本来の楽しさを持ってやってみたいそうです。物語の主な舞台になる海の波も、すべて手書きで表現していくので、今まで誰も見たことのないような世界になるんじゃないかな。物語・絵コンテは半分くらいまでできています。この挑戦に宮崎監督自身も大きな期待を持っているようで、さらに制作に没頭しています」と挑戦的な作品でありながらも宮崎駿のオリジナル作品であるということを強調していた。
また、制作に没頭している宮崎駿を密着取材したドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」が3月27日、22時よりNHKにて、放映される。宮崎の手から新しい映画が生まれる瞬間をとらえた貴重な映像だ。