田中麗奈、麻生久美子ら涙の連鎖反応! さらに吉永小百合も!!
28日、こうの史代の同名漫画を映画化した『夕凪の街 桜の国』の初日舞台あいさつが行われ、主演の田中麗奈、麻生久美子、中越典子、そして佐々部清監督らが登壇した。
立ち見も出た満員の会場を前に、「温かい気持ちでいっぱい。涙が出てきちゃいました。言葉もありません」と思わず涙ぐむ田中につられて、「すごく大きな会場だと聞いていたから、お客さんが入らなかったらどうしようと思ってました……」と麻生も鼻をすすり、中越に至っては「感動しちゃって……。大人なのにね……」と言いながら号泣してしまうなど、涙の連鎖反応が起こり、会場には静かな感動が広がっていった。
そんな女優陣に監督も感謝の言葉を送り、舞台あいさつが終了したそのとき、「ちょっと待ってください」と監督が司会者の言葉をさえぎった。そして胸元から1枚の紙切れを取り出すと、「吉永小百合さんからメッセージをいただいています。……もっと早くに戦争が終わっていれば、広島、長崎への原爆投下は起こりませんでした。どんな戦争にも正義はありません」と、静かに読み上げた。大女優からのメッセージという思わぬ展開に、会場は一瞬どよめいたが、すぐさま温かい拍手が送られた。
『夕凪の街 桜の国』は、平成16年度文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した人気漫画が原作。被爆した女性とそのめいを通じて、原爆の恐ろしさ、命の尊さを描いた感動作。
『夕凪の街 桜の国』は絶賛公開中。
オフィシャルサイト yunagi-sakura.jp