はだしでピアノ演奏? 韓国の天才少年が日本の小学生を圧倒!
5日、韓国映画『わたしのちいさなピアニスト』で主役を務めた弱冠9歳の天才ピアニスト、シン・ウィジェくんが来日し、ピアノを学ぶ日本の小学生と交流した。
ウィジェくんが訪れたのは、都内にあるスズキ・メソード音楽教室。楽譜を見ないで耳から曲を聴いて音楽を感じ、表現することに重きを置く教育法で、国内外から高い評価を得ている教室だ。同じ9歳の松本征芳くんと10歳の秋山ゆいさんに迎えられたウィジェくんは、映画『戦場のピアニスト』のテーマ曲であるショパンの「ノクターン」と「幻想即興曲」を披露した。
ウィジェくんは、6歳でピアノを始め、わずか9か月で世界的指揮者チョン・ミョンフン主催のコンクールで1位を獲得したほどの才能の持ち主。その大物ぶりは演奏に挑む姿からもうかがえた。ノースリーブのTシャツにひざ下丈のパンツではだしにスリッパを履いていたウィジェくんは、最初はだしでピアノを弾こうとしたのだ(その後さすがにスリッパを履いて演奏)。そして堂々とした力強い演奏で周囲を圧倒した。
しかも、ハキハキとした受け答えに、緊張気味の日本の小学生は圧倒されっぱなし。松本くんは「シンくんの演奏はとても上手でした! 僕は……まあまあ……(笑)」とつぶやくようにポツリ。すると、シンくんは松本くんのほうを向いて日本語で「ありがとうございます」とペコッと頭を下げてみせるなどちゃめっ気もたっぷりだった。また、好きな音楽家は誰ですかと聞かれたとき、日本人の小学生が黙っていると「年齢順で答えるんですか?」とすかさず逆質問。年上の人を差し置いて先に答えることはできないと思ったのか、9歳にしてその礼儀正しさと利発さに、周りの大人たちも感心しきりだった。
『私のちいさなピアニスト』は、一流ピアニストになる夢が破れた女性(オム・ジョンファ)が、天才的なピアノの才能をもつ少年キョンミン(シン・ウィジェ)に出会い、一流のピアニストにしようと奮闘する物語。さまざまな困難を経て成長していく2人をクラシックの名曲にのせて情感たっぷりに描いて涙を誘う感動作だ。
『私のちいさなピアニスト』8月25日よりシネカノン有楽町ほか全国公開。
オフィシャルサイト mylittlepianist.com