ケン・ローチ監督、ヴェネチアで上映の新作を語る
イギリスの社会派監督、ケン・ローチ監督が、ヴェネチア国際映画祭で上映された新作『イッツ・ア・フリー・ワールド』(原題)について語った。この作品はイギリスで増え続ける移民の問題を取り上げた作品。主人公の女性アンジーが、仕事を失ったことをきっかけに不法移民のリクルート事務所を設立するが、やがて労働者たちに共感を覚えていく、というストーリー。ガーディアン・オンラインによると、ローチ監督はこの作品によって人々が労働搾取に目を向けることを願っているそう。「イギリスの経済や社会が、こういった搾取の上に成り立っていることは非常にショックだ」とコメントした。