驚がくの老けっぷり! 32歳、美人女優なのにまるで80歳の老婆
「愛の讃歌」など、数々の名曲で世界中を魅了した伝説の歌姫エディット・ピアフの生涯を描く伝記ドラマ「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」が明日公開される。本作で一番注目すべきところは、ピアフを演じるマリオン・コティヤールの演技。
とにかく、すさまじいまでの迫力。映画業界では、『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスを超えた演技と、アカデミー賞主演女優賞間違いなし! の声が聞こえている。
マリオンは、正当派美人。この彼女がまるで存在を消したように47歳で重病を患って亡くなるまでのエディットに成り切る。47歳といっても薬中毒と病気でやせ衰えたその姿は、まるで80歳か90歳の老婆のように見える。32歳の正当派美人女優の顔は完全に消え失せているのだ。
マリオン自身かなりエディットに尊敬の念を抱きすぎ、なかなか鬼気迫る演技ができないとの悩みを持っていたらしいが、その思いを一度ぬぐったとき、この神がかりな演技が生み出されたようだ。
監督のオリヴィエ・ダアンは、最初からエディット役はマリオンに決めていたようで、形式上のオーディションはしたもののエディットを演じるのはマリオン以外に考えられなかったという。
マリオンの演技を見るだけでも一見の価値がある本作だが、それ以上にエディットのその力強い生涯は知っておく価値がある。
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』は有楽座ほかにて全国公開
オフィシャルサイトpiaf.jp