世界200か国の公共放送で放映! 市議補欠選挙描く『選挙』【山形国際ドキュメンタリー映画祭】
2005年に行われた、川崎市議会議員補欠選挙に立候補した山内和彦さんを追ったドキュメンタリー『選挙』が今月、英国・ドイツなど世界200か国の公共放送で放映されるという快挙を成し遂げる。スーツにタスキ姿という選挙戦同様のスタイルで「山形国際ドキュメンタリー映画祭」に参加するためにやって来た山内さんは、思わぬ“世界デビュー”について「なんだか映画が一人歩きをしているようで(苦笑)。複雑な心境です」と胸の内を語った。
『選挙』が放映されるのは、英国BBCなどが中心となって、9・11以降、米国が押し進めている”民主主義”を再考する一大事業「WHY DEMOCRACY?」プロジェクトの一環。世界各国から集められた10本のドキュメンタリーと20本の短編が順次放映され、『選挙』は日本代表として選ばれた。
ただし放送用は、120分の上映時間を大幅に短縮した52分バージョン。想田和弘監督は「もうこれ以上(映画を)切れないというところまで頑張りました。でも、それによって映画とはやはり内容が変わってしまったので、タイトルは『Campaign! The Kawasakicandidate』に変更。フランスではなぜか、『KAMIKAZE candidate』になったそうです」と苦笑いしていた。
日本ではNHK衛星のBS特集で10月9日から「民主主義~世界10人の監督が描く10の疑問~」と題して放送開始。短縮版『選挙』は、10月20日午前0時05分から。
「WHY DEMOCRACY?」whydemocracy.net
「民主主義~世界10人の監督が描く10の疑問~」nhk.or.jp